庭木伐採

松の木の伐採方法と費用!処分・時期・切る縁起とお祓い

松の木の伐採方法と費用!処分・時期・切る縁起とお祓い

日本家屋の庭に植えられた立派な松は見応えがありますが、手入れができないと大きくなりすぎて伐採をせざるを得なくなることも少なくありません。しかし、松の木を切ると縁起が悪いと感じている方も多いでしょう。

今回は、松の木の伐採方法や費用に加えて、松の木を切る際のお祓いについても詳しく解説します。

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松の木の特徴


松は、日本全国に広く分布する針葉樹のひとつです。縁起の良いシンボルとして「松竹梅」という言葉があったり、正月には門松が飾られたりと日本人にとって馴染みの深い樹木といえるでしょう。盆栽や庭木としても人気が高く、日本だけではなく世界でも愛されています。

また、建具や家具としても重宝されており、お城やお寺などでも大きな松が梁として使われるほどです。樹脂が多い点も松の木の特徴で、古来は焚付けとしても使われていました。

そのほか「白砂青松」という言葉があるように、海岸沿いでも松の木が多数植えられています。これは、松の木が塩害に強く、ほかの植物では枯れるような環境でも耐えられるためです。

松の木を切ると縁起が悪い?お祓い方法は?

松の木は、冬でも緑の葉を付け、落葉することがないため「恒久性がある」と捉えられており、縁起の良い樹木です。不老長寿や繁栄、金運を願って、松を庭に植えるケースもあります。

こうした背景から、松の木を切ると縁起が悪いと考えられることも少なくありません。また、松の木に限らず、木には神が宿るという謂れもあり、伐採する際にはお祓いをするケースがあります。

(1)お祓いをする際は、止むを得ず伐採することに対する謝罪の念を込めることが大切です。

(2)そのうえで、松の木の周りにお神酒をかけましょう。

(3)続いて、直径5cm程度のお皿に盛り塩を用意して、松の木のそばに置きます。

(4)最後に、伐採する旨を伝えながら手を合わせましょう。

一連のお祓いに関する作業は、個人で行うことが可能です。地域によって作法が異なる可能性があるので、気になる方は知人や伐採業者に確認しておくと安心でしょう。

ただし、必ずしもお祓いをしなければならないわけではありません。「お祓いをしておきたい」「感謝の気持ちを伝えたい」と思う場合は、お祓いをすることをおすすめします。

松の木の伐採に必要なもの

松の木の伐採に必要な道具
松の木を伐採する際には、主に以下の道具を用意する必要があります。

・軍手
・作業服(防護服)
・ゴーグル
・ヘルメット
・のこぎり
・チェーンソー
・ロープ

まず、伐採時に体を守るために、軍手や作業服、ゴーグル、ヘルメットなどの防護具を用意しておかなければなりません。防護具をおろそかにすると、万が一の際に怪我をする可能性があるので、抜かりなく用意しましょう。

また、松の木が大きくなると、のこぎりだけでは対応できない可能性があります。そのため、チェーンソーも用意しておく必要があるでしょう。ロープは、松の木を倒したい方向に倒す際に活用します。

松の木の伐採前の準備

松の木を伐採する前に、木の高さや太さを確認しておきましょう。木の大きさによっては、必要となる道具が変わってくるので、慎重に把握する必要があります。

例えば、5mを超えるような高木になれば、重機を使わないと対応できないこともあるでしょう。

また、松の木が植わっている環境を確認することも欠かせません。周囲に住宅や道路があれば、作業中に誘導員を配置する必要があるでしょう。

すぐに、松の木の伐採に取り掛かるのではなく、しっかりと下準備をしてから作業をすることが大切です。

松の木の伐採方法・切り方5ステップ

1. 周囲にあるものを片付ける

松の木を伐採する前に、周囲にあるものを片付けましょう。周囲に不要なものがあると、伐採作業の最中に邪魔になり怪我をする恐れがあります。

2. 倒す方向を定める

続いて、周囲の環境や松が植えられている地面の状態を踏まえながら、松の木を倒す方向を定めます。特に、周囲に通路や建物がある場合や強風の日などは、より慎重に検討しなければなりません。

倒す方向が定まったら、ロープを倒す方向に引っ張るようにかけます。

3. 余分な枝を落とす

松の木に枝が多い場合は、倒す前に落としておくと作業がしやすくなります。余分な枝があると、作業中に引っかかりバランスを崩す原因になるので注意しましょう。

4. 受け口と追い口を入れる


倒れる方向の幹に「受け口」を入れます。受け口は、幹の直径3分の1程度の深さに、30〜45度の角度で入れましょう。

受け口と反対側の幹には、水平にまっすぐ「追い口」という切り込みを入れます。この時、松の木を完全に切ってしまわないように、幹が10分の1程度残るようにしましょう。

5. 松の木を倒す

受け口と追い口が整ったら、木の自重で倒れ始めます。倒れ始めたら、速やかに松の木の側から離れましょう。倒れなかった場合は、ロープを引っ張ってコントロールしながら倒します。

松の木の伐採時期


松の木は、冬になると成長が止まるため水分や樹液が抜けて軽くなります。水分を多く含む春から秋にかけては、重さがあるため作業がスムーズに進まない可能性があるでしょう。

また、冬は伐採業者の閑散期に入るため、業者に依頼する場合もコストが抑えられるケースがあります。

これらの理由を踏まえると、松の木を伐採する時期としては、冬が適しているでしょう。ただし、必ずしも冬に切らなくてはならないというわけではありません。急ぎで伐採する必要がある場合は、季節を問わず作業できます。

松の木の伐採費用

松の木の伐採を業者に依頼した場合にかかる費用は、木の高さや太さ、植わっている環境によって異なります。

一般的には、1本あたり25,000円〜が相場です。ただし、重機を使う場合は、重機費用として1日あたり50,000〜130,000円が必要となります。

最終的に処分を依頼すると2トン車1台で30,000〜40,000円がプラスされるので、トータルで100,000円前後かかることになるでしょう。

松の木によっては高さが10mを超えるものもあり、特殊な技術が必要となれば、さらに費用がかさむ可能性があります。そのほか、周囲に通路があれば誘導員に対する人件費も発生するので、事前に細かく見積もりをとることが大切です。

松の木の抜根・撤去費用

松の木を伐採した後に、根を残したままにしておくと、害虫の発生や転倒の原因になりかねません。安全のことを考えると、抜根しておいた方が良いでしょう。

ただし、松の根は、地上の幹や枝ぶりと同じように地中に張っているため、簡単に撤去できるものではありません。抜根にかかる費用も根の太さによりますが、5,000〜30,000円程度が一般的です。

大きな根になれば重機が必要なので、さらに重機費用として1日あたり20,000〜50,000円程度が加算されます。

抜根後の処分費用が1本あたり5,000〜30,000円という点を踏まえると、抜根作業全体にかかる費用は30,000円以上が相場です。

松の木の処分方法

幹が細く、伐採後に細かく裁断できる程度の松の木であれば、自治体が指定するゴミ袋に入れて可燃ゴミで捨てられます。

しかし、大きな松の木やあまりにも量が多い場合は、自治体では引き取ってもらえない可能性が高いでしょう。自治体で処分できなかった場合は、回収業者に依頼する方法があります。

また、伐採業者に依頼すれば、伐採から処分までを全て任せられるので便利です。特に、大きな松の木を伐採する作業は危険が伴います。個人での作業が心配な場合は、伐採業者に依頼したほうが賢明でしょう。

松の木の再利用や使い道は?

思い入れのある松の木や大きくて立派な松の木は、単に処分してしまうのはもったいないと思う方もいるでしょう。こうした松の木は、リメイクして活用するのもひとつの手段です。

DIYが得意な方であれば、庭で使うテーブルや椅子に再利用してみると良いでしょう。また、鉢植えをおく台として活用する方法もおすすめです。

そのほか、加工する手段があれば、材木として保管しておくといざという時に役立ちます。

松の木の伐採業者の選び方

松の木の伐採を業者に頼む場合、安心できる業者を選ぶことが大切です。特に、サイズの大きな松の木を伐採するためには、それなりの経験値が欠かせません。

そのため、業者のホームページや口コミを踏まえて、実績の高い業者を選ぶように心がけましょう。また、料金設定も押さえておきたいポイントです。

見積もりを依頼した際に、具体的な項目で提示してくれる業者は親切で好感が持てます。一方、見積もりが不明瞭な場合は、後になって追加請求をされる可能性があるので注意しましょう。

そのほか、問い合わせをした際の対応もチェックしておく必要があります。誠実な対応をしてくれる業者の多くは、作業も細やかで丁寧な可能性が高いでしょう。

このように、単純にリーズナブルな料金を提示したからという理由で業者を決めるのではなく、ポイントを押さえて確実な仕事ができる業者を選びましょう。

⇒関連記事:大木の伐採方法と費用相場・安く抑える方法5個

まとめ

今回は、松の木の伐採方法や費用、お祓いなどについて詳しく解説しました。松の木といえば、立派で伐採するのが惜しい気もしますが、場合によっては止むを得ないこともあります。

ただし、大きな松の木を個人で伐採するのは危険が伴うため注意が必要です。無理をせず、経験豊富な伐採業者に依頼することをおすすめします。

  • この記事を書いた人

TRUSTCORP

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