庭木伐採

杉の木の伐採方法と伐採費用!時期・補助金・なぜ切らない?

杉の木の伐採方法と伐採費用!時期・補助金・なぜ切らない?

杉の木は、古くから日本で生息している樹木のひとつです。森林だけでなく神社の御神木や公園などでも目にすることが多いでしょう。

杉は大きく育つため、自宅に植えた際に伐採方法が分からず困ることも少なくありません。

今回は、杉の木の伐採方法と費用について詳しく解説します。

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杉の木の特徴


杉は、日本で最も多く植林されている針葉樹です。その植林面積は約450万ヘクタール。以前はスギ科に分類される樹木でしたが、現在は遺伝性の分析技術の進歩によりヒノキ科に分類されています。

環境に対する適応性が高く造林に活用されるほか、非常に丈夫なため建築材としても古くから用いられてきました。

また、成長が早い点も杉の木の特徴です。大きな木になると20mを越える高さの巨木になることも少なくありません。

例えば、屋久島にある縄文杉は、樹齢2000年を超える古木で幹の太さは16mを超えるほどです。近年は、花粉症を引き起こす樹木としても有名で、2〜4月にかけてたくさんの花粉を飛ばし多くの人を悩ませています。

杉の木の伐採に必要なもの

ケヤキの伐採に必要な道具
大きな木に育った杉の木は、伐採も大掛かりな作業になります。そのため、道具も多岐にわたり以下のようなものが必要です。

・軍手
・ヘルメット
・ゴーグル
・作業服(防護服)
・はしご
・ロープ
・のこぎり
・チェーンソー
・ハンマー
・ワイヤー

杉の木の伐採は危険を伴う作業です。そのため、まずは身を守るための防護具や防護服が欠かせません。

また、太くなった幹を切るためには、のこぎりでは対応できないためチェーンソーも用意しましょう。ロープやワイヤーは、安全に木を倒す際に活用します。

杉の木の伐採前の準備

杉の木を安全に伐採するためには、事前の準備が必要です。まず、周囲に歩行者や住民がいないか確認しましょう。最低でも、杉の高さの2倍にあたる範囲の安全確認を行わなければなりません。

また、作業の障害になる他の木や建物がある場合も注意しましょう。

杉が生えている環境をチェックすることも大切なポイントです。斜面に生えているのか、風当たりが強くないかなどを細かく確認しておきましょう。

倒れる位置のシミュレーションも念入りに行い、必要があれば通行人を案内する人員の配置も行います。シミュレーションをした結果、切る場所が確定したら印をつけることも忘れないようにしましょう。印をつけておくと、いざ伐採する段階で間違いにくくなります。

杉の木の伐採方法・切り方4ステップ

1. ロープを設置する

杉の木を伐採する際は、幹に巻いたロープを引っ張って木の動きを制御します。そのため、杉を伐採する前の段階で幹にロープを巻きつけておきましょう。

この時、根元よりも高い位置に巻きつけるのがポイントです。低い位置だと、強い力で引っ張る必要がありますが、高めの位置に巻きつけることで、少ない力で制御できるようになります。

2. 受け口に切り込みを入れる

事前に決めておいた倒す方向に合わせて、チェーンソーで三角の切り込みを入れます。

切り込みの深さは、幹の直径の4分の1〜3分の1程度で、30〜40度程度の角度を意識して切り込みましょう。この切り込みのことを「受け口」といいます。

3. 追い口に切り込みを入れる


受け口に対して、反対側に入れる切り込みを「追い口」といいます。

追い口は、水平にまっすぐ入れるのがポイントです。この時、幹を完全に切ってしまわないように、3分の1程度の深さまで切り込みを入れるようにしましょう。

4. 牽引しながら伐採する

追い口の切り込みを入れると、杉の自重で木が倒れ始めます。倒れ始めたら、すぐに安全な場所に移動するようにしましょう。

倒れてこない場合は、ロープを牽引しながら加減を見て倒していきます。この時、周囲に人がいないかを確認してから牽引するようにしましょう。

杉の木の伐採時期

杉に限らず、巨木の伐採は木の成長が止まり、水分がなくなる冬が適しているとされています。冬になると杉が乾燥して軽くなるので作業がしやすいためです。材木として利用する際も、冬の乾燥した杉が適しています。

他の時期でも伐採は可能ですが、花粉症に悩まされている方が周囲にいる場合は、花粉の多い2〜4月を避けたほうが良いでしょう。

花粉が少ない時期は、7〜8月なので夏に作業をすることも考えられます。ただし、虫の多い季節であり暑さも酷くなるため、トータルして考えると冬がベストといえます。

杉の木の伐採費用

杉の木の伐採にかかる費用は、木の高さや幹の太さによって異なります。また、作業環境によっては、難易度が上がるためさらにコストがかかるでしょう。

一般的に、1m程度の低木とされる杉の木であれば、1本5,000〜9,000円程度です。

2〜5mの中木になると20,000〜30,000円程度が相場でしょう。

10〜20mを超える高木になると、場合によっては高所作業が必要になり、費用も嵩みます。さらに重機が必要となる場合は、重機代もかかります。

周辺に通路や民家があると、安全を確保するための誘導も必要であり、人件費もプラスとなります。加えて、伐採した杉の処分費用もかかるので、事前に見積もりをとることが大切です。

業者に現地まで来てもらい、細かな状況を踏まえたうえで費用を計算してもらいましょう。

20m杉の伐採処分費用

20m以上の高さがある杉の木の伐採処分費用ですが、高所作業になるため、基本的に重機が必要となります。また、近隣状況によってはロープワークや住民の方の誘導なども必要になるケースがあります。

そして伐採後の杉の木の回収・運搬も行う必要があります。

伐採処分費用の目安としては100,000円〜が必要になります。状況によって金額は変わりますので、一度お気軽にお見積もりの連絡をお願いします。

杉の木は日本になぜ多い?切らない理由4個

杉の木は日本になぜ多い?切らない理由4個

1. 自然災害から守るため

山に生えた杉は地中深くに根を張り、土砂崩れが起こるのを防いでいます。こうした杉を無闇に伐採してしまうと、いわゆる「ハゲ山」になってしまい、土砂崩れが起こりやすくなるでしょう。

近年、豪雨や台風などが増えており、杉の木がなければますます被害が増大する可能性も否めません。万が一の被害を防ぐためにも、杉が大いに役立っています。

2. 伐採コストがかかる

1960年代、高度経済成長期にあった日本では、建築ラッシュが起こり杉の木が大量に植樹されました。

しかし、近年は海外産のリーズナブルな杉が流入するようになり、日本の杉は当時ほどの価値がありません。そのため、伐採にかける費用を捻出することができず、放置せざるを得ない現状に至っています。

現在は、約450万ヘクタールの植林面積(参照:農林水産省)があり、すぐにどうこうできる規模ではありません。

3. 人手が足りない

日本の杉が売れなくなった状況と合わせて、林業に携わる人も少なくなりました。加えて、高齢化が進む昨今は、杉林を管理する労力も減少しています。

このように、林業は人手不足に悩まされる業界の一つです。従来、伐採に携わってきた人材が減ったことが、杉林を放置する現状につながっているといえます。

4. 地球温暖化防止に活かされている

杉は、二酸化炭素の吸収率が高いという特徴を持っています。地球温暖化が叫ばれる昨今、杉のこうした特徴が地球温暖化防止に一役買っている点も伐採が進まない理由のひとつです。

他の樹木も光合成によって二酸化炭素を吸収していますが、より早く吸収する杉は地球にとって大切な存在といえるでしょう。

杉の木の伐採業者の選び方

杉の木の伐採を業者に依頼するのであれば、出来るだけ実績の高い業者を選ぶことが大切です。ホームページや口コミなどをチェックして、これまでの伐採実績を確認しておきましょう。

また、見積もりの内容も押さえておくべきポイントです。項目が細かく分類されていると、複数の業者を比較する際の参考になります。

反対に大雑把な見積もりを提示してくる業者は、後になって追加料金を請求してくる可能性があるので注意が必要です。

単純に安いからという理由だけで業者を選ぶと、トラブルに発展する可能性も否めません。そのため、業者選びは慎重に行うように心がけましょう。

杉の木の伐採に補助金は使える?

杉をはじめとする花粉の多い樹木の伐採を推奨するエリアでは、花粉の少ない樹木へと植え替える際に補助金が受けられる可能性があります。

杉の木を伐採する際にかかる費用は、大きな木になると思いがけない高額になることも少なくありません。

そのため、業者に依頼する前に、自治体に問い合わせて補助金が使えるかどうかを確認しておきましょう。

そのほか、購入した土地に購入前から杉が植わっていた場合は、立木の取得補償によって伐採費用を補償してもらえる可能性があります。

⇒関連記事:大木の伐採方法と費用相場・安く抑える方法5個

まとめ

今回は、杉の木の伐採方法や費用について詳しく解説しました。杉の木は日本人にとって馴染みの深い樹木ですが、大きく育つため伐採を希望する方も少なくありません。

しかし、安全に伐採作業をするためには、手順を踏んで慎重に作業をする必要があります。

個人で伐採できないほどの大きな杉であれば、実績の高い業者に依頼するほうが賢明です。安全に伐採するためにも、伐採方法や業者選びを慎重に行いましょう。

  • この記事を書いた人

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