不動産の残置物を撤去・処理する場合の費用相場はいくらでしょうか。戸建て・マンション・ゴミ屋敷など状況別の費用目安についても解説します。
目次
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残置物とは
残置物(ざんちぶつ)とは、前の住人や利用者が退去・引っ越し後に置いていった荷物や家具、家電、ゴミなどの置き去り品のことを指します。
賃貸物件・空き家・売買物件などでよく発生し、所有権が前の住人に残ったままのケースが多いため、勝手に処分できない点が特徴です。
処分には原則として所有者の同意や、適切な手続きが必要となり、不動産管理や相続の場面でトラブルになりやすいという特徴があります。
<残置物の具体例>
| カテゴリ | 残置物の具体例 |
| 家具類 | ベッド/マットレス/ソファ/テーブル/イス/タンス/収納棚/カラーボックス |
| 家電製品 | 冷蔵庫/洗濯機/エアコン(残置)/電子レンジ/テレビ/掃除機 |
| 生活用品 | 布団・寝具/カーテン/食器類/鍋・フライパン/洋服・靴/本・雑誌/おもちゃ/文房具/洗面用品 |
| ゴミ類 | ペットボトル/可燃・不燃ゴミ/空き段ボール/生活ゴミ袋 |
| その他 | 自転車/バイク/タイヤ/植木鉢・観葉植物/庭の放置物/工具類/ペット用品/書類・郵便物 |
残置物の撤去費用相場と内訳
残置物の撤去費用相場は1㎡あたり6,000〜15,000円です。戸建て・一軒家なら15〜50万円、マンションのワンルームなら3〜8万円程度です。
残置物の撤去作業を依頼する場合、以下の内訳が料金に影響します。残置物の量や難易度で費用は変わります。
| 項目 | 内容 |
| 仕分け・分別作業費 | 家具・家電・ゴミ・貴重品などを分類 |
| 搬出作業費 | 部屋からの運び出し・階段作業 |
| 車両費(トラック) | 軽トラ〜2tの車両手配・運搬 |
| 処分費・リサイクル費 | 粗大ごみ処理費・家電リサイクル料金 |
| 清掃費(任意) | 掃き掃除・除菌・消臭など |
※清掃費は、ハウスクリーニングも同時に依頼した場合にかかります。
残置物撤去費用は、部屋の広さよりも残っている物の量と作業の難易度で大きく変わります。
軽トラ1台分程度なら数万円で収まりますが、1LDKで家具家電が多い場合は10万円を超えることが一般的です。
特に費用が上がりやすいのは「仕分け作業」と「搬出作業」で、大型家具の解体や階段搬出が必要な場合は料金が高くなります。
また、冷蔵庫・洗濯機などの家電はリサイクル費が必ず発生し、総額に影響します。
戸建て/一軒家の残置物の撤去費用相場
| 残置物の量 | 費用相場の目安 |
| 通常の量 ※一般家庭レベル |
150,000〜350,000円 |
| 物量が多い家庭 ※家具家電が多い/物置・庭にもあり |
300,000〜500,000円 |
| 大量残置・ゴミ屋敷レベル ※4tトラック複数台 |
500,000〜800,000円以上 |
一軒家の残置物撤去費用は、マンションよりも荷物量が多く、部屋数・収納スペース・外回り(庭・ガレージ・物置など)が広いため、全体的に高額になりやすいのが特徴です。
一般家庭の生活用品が一式残された“通常レベル”の一軒家であれば、費用は15〜35万円が一般的です。
しかし、家族全員分の家具家電や大量の生活用品、押入れ・納戸・屋根裏・物置に荷物が残っているケースでは、作業量とトラック台数が増えるため、30〜50万円ほどが相場になります。
さらに、何年も放置されて物が積み上がっている「大量残置」「ゴミ屋敷に近い状態」の場合は、仕分け・搬出に時間がかかり、4tトラックが複数必要となるため、50〜80万円以上になることも珍しくありません。
一軒家は荷物の“隠れポイント”が多いため、正確な費用は現地見積りが必須です。
マンションの残置物の撤去費用相場
| 間取り・広さ | 想定物量 | 費用相場の目安 |
| ワンルーム・1K (20〜30㎡) |
軽トラ 1台 |
30,000〜80,000円 |
| 1DK・1LDK (30〜45㎡) |
軽トラ〜2t 1台 |
50,000〜120,000円 |
| 2DK・2LDK (45〜60㎡) |
2t 1台〜2台 |
80,000〜180,000円 |
| 3LDK (60〜80㎡) |
2t〜4t 1台 |
120,000〜250,000円 |
| 4LDK (80㎡〜) |
4t 1台〜複数 |
150,000〜300,000円以上 |
マンションの残置物撤去費用は、物件の広さや残っている荷物量、搬出経路の複雑さによって大きく変動します。
ワンルームや1Kのような単身向け住まいの場合、家具家電の量も比較的少なく、軽トラック1台分で収まることが多いため、相場は3〜8万円程度です。
一方、1LDK〜2LDKになると、冷蔵庫・洗濯機・ソファ・棚などの大型家具が増え、荷物量も多くなるため、5〜18万円ほどが一般的です。
3LDK以上になると家族人数も増え、押し入れ・クローゼット・納戸などに大量の物が残っているケースが多く、12〜25万円ほどかかります。
広い4LDKのファミリー物件では、4tトラックが必要になることもあり、費用が15〜30万円以上になることもあります。
またマンションはエレベーターの有無、階段作業、共用部の養生など、作業条件によって追加費用が発生しやすい点も特徴です。
ゴミ屋敷の残置物撤去費用
| 間取り・広さ | 想定物量 | 費用相場の目安 |
| ワンルーム・1K (20〜30㎡) |
軽トラ〜2t 1台 |
80,000〜200,000円 |
| 1DK・1LDK (30〜45㎡) |
2t 1〜2台 |
120,000〜300,000円 |
| 2DK・2LDK (45〜60㎡) |
2t〜4t 2台 |
200,000〜400,000円 |
| 3LDK (60〜80㎡) |
4t 1〜2台 |
300,000〜600,000円 |
| 4LDK以上 (80㎡〜) |
4t 複数台 |
500,000〜1,000,000円以上 |
ゴミ屋敷の撤去費用は、通常の残置物撤去と比べて物量と作業時間が圧倒的に多いため、相場が大きく上がります。
特に床が見えないレベルや、天井近くまでゴミが積み上がっている状態では、仕分け・袋詰め・搬出に膨大な時間がかかり、2t〜4tトラックが複数必要になることもあります。
また、腐敗した食品ゴミ、害虫、汚水処理などが発生している場合は特別清掃や消毒作業が必要で、追加費用として数万円〜十数万円かかります。
ゴミ屋敷は現場の状態による差が非常に大きくなります。
100万円かかる残置物撤去のケース例

残置物の撤去には100万円かかる場合もあります。例えば以下のようなケースが考えられます。
①一軒家まるごとのゴミ屋敷化
家じゅうの床がゴミで埋まり、天井近くまで堆積。仕分け・袋詰めに数日、4tトラック複数台が必要なため100万円以上に。
②相続物件で倉庫・物置・庭まで大量残置があるケース
家の中だけでなく、外の物置・納屋・ガレージ・庭に長年放置された荷物が大量にあるケース。解体・大型撤去が多く100万円以上に。
③介護施設退去後の大量荷物+特殊清掃が必要なケース
汚物・腐敗物・害虫が発生し、撤去作業に加えて消毒・脱臭の特殊清掃が必須。作業員増員&防護作業が必要で費用が100万円以上に。
賃貸物件の残置物撤去費用は誰が払う?
賃貸物件の残置物撤去費用は、原則として残置物を置いていった“元の借主(入居者)”が支払う義務があります。
退去時に持ち物をすべて撤去するのが借主の原状回復義務であり、残置物はその義務違反にあたるためです。貸主(大家)や管理会社は、借主へ撤去費用を請求できます。
ただし、連絡がつかない・夜逃げ・孤独死など、借主が費用を支払えないケースもあります。
この場合、保証会社が加入していれば保証会社が負担し、未加入の場合は貸主が自己負担となることがあります。
また相続が発生したケースでは、相続人が残置物の所有権を承継し、撤去の責任を負う場合もあるため状況は複雑です。
残置物の撤去費用が高くなる原因4つ
①物量が多くトラックの台数が増える
撤去費用が最も高くなる原因は、残置物の「量」が多いケースです。
家具家電が多い、押入れ・納戸・屋根裏・物置まで物が詰まっている、ゴミ袋が大量にあるなど、仕分けと搬出の手間が大幅に増えるほど費用は上昇します。
軽トラ1台で済む場合と、2t〜4tトラックを複数台使う場合では、費用が数倍に跳ね上がることもあります。特に一軒家や長年放置された相続物件は物量が多く、料金が高額になりがちです。
②搬出作業が難しい(階段作業・狭い通路など)
作業現場の環境が悪いと、搬出に時間と人手が必要になり、費用が高くなります。
マンションで階段のみの物件、通路が狭く大型家具を分解しないと出せないケース、エレベーターが使えない場合などが典型例です。
また高層階や駐車場が遠い建物は「搬出動線」が長くなるため、作業員の追加や作業時間の延長が発生し、結果として費用が増加します。
③家電リサイクル料金や特殊品の処分が必要
冷蔵庫・洗濯機・テレビ・エアコンなどは「家電リサイクル法」により、一般ゴミとして捨てられず、個別にリサイクル料金が発生します。
またマットレス、耐火金庫、タイヤ、バッテリー、大型の木製家具など、処分が難しい品は追加料金が必要です。
これらの特殊品が多数残っていると、処分費が大きく膨らみ、全体の撤去費用が高額になります。
④汚れ・悪臭・害虫などで特殊清掃が必要
食べ残しゴミの腐敗、排泄物の付着、害虫の発生、カビだらけの部屋など、通常の撤去作業だけでは対応できない状況では「特殊清掃」が必要になります。
防護服を着用した作業、消毒・除菌・脱臭、汚水処理など専門作業が加算されるため、費用が一気に高くなる傾向があります。
特にゴミ屋敷状態や放置された相続物件では、この特殊清掃が必要になりやすく、10万〜30万円以上の追加になることもあります。
残置物の撤去費用を安くする方法4つ
①事前に自分で分別・処分できる物を減らす
費用を抑える最も効果的な方法は、業者に渡す物量をできるだけ減らすことです。
可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミなど、自治体で無料または安く処分できるものは事前に捨てておきましょう。
食器や衣類、本などは自分で袋詰めしておくだけでも作業時間が短縮され、費用が下がります。
②買取が可能な業者を選び、価値のある物を売却する
残置物の中に家電・家具・工具・ブランド品・ホビー用品など、買取可能な物がある場合は、買取対応の業者に依頼すると実質費用が安くなります。
状態が良ければ、撤去費を相殺できたり、場合によってはプラスになることもあります。
④なるべく一括作業を依頼し、追加作業を減らす
「今日はゴミだけ」「後日家具だけ」など複数日に分けると、出張費や人件費がその都度発生し割高になります。
荷物が揃ってからまとめて依頼することで、トラックや作業員の稼働を効率化でき、結果的に費用が下がります。
また、事前に作業箇所をまとめておく(部屋を空けておく・通路を確保する)ことで作業時間が短くなり、人件費の節約につながります。
④エレベーターや駐車場の確保など、作業環境を整える
当日の作業環境が悪いと、搬出に時間がかかり、その分費用も高くなります。
マンションであればエレベーターを使えるよう管理会社に確認したり、当日は敷地内の駐車スペースを確保することが重要です。
戸建ての場合も、通路の障害物を撤去しておくと作業がスムーズになります。作業効率が上がるほど時間が短縮され、結果として料金を抑えることができます。
残置物の撤去業者の選び方4つ

①見積り内容が明確な業者を選ぶ
撤去費用のトラブルで最も多いのが「当日になって追加料金を請求された」というケースです。
そのため、見積もりの段階で 作業内容・トラックの大きさ・作業員数・処分費・オプションの有無を明確に説明してくれる業者を選びましょう。
ざっくりな見積もり金額のまま依頼するのは要注意。
見積もり金額に“追加料金一切なし”と言い切ってくれる業者は信頼度が高いです。できれば現地見積もりをお願いしましょう。
②口コミや実績を必ずチェックする
残置物撤去は一般の不用品回収よりも作業難易度が高いため、実績が豊富な業者を選ぶことが重要です。
口コミや実績などを確認し、作業写真やビフォーアフターを公開している業者は信頼性が高い傾向があります。
実績が多ければ、作業を安心して依頼できます。
③作業の丁寧さ・信頼性・対応スピードを重視する
残置物撤去は荷物の扱いだけでなく、部屋や共用部を傷つけない配慮が求められます。そのため、問い合わせ時の対応が丁寧で、説明が分かりやすく、質問にすぐ答えてくれる業者を選ぶのがポイントです。
また、マンションの場合は養生作業(壁・床の保護)の有無も確認しましょう。作業写真や報告をしっかりしてくれる会社は信頼性が高いです。
急ぎの案件では、見積り・作業日程の調整スピードが早い業者かどうかも重要。総合的に「安心して任せられる」かを基準にするのが一番です。
④損害保険に加入している業者を選ぶ
残置物撤去では、搬出中に壁や床を傷つけたり、マンションの共用部を破損するリスクがあります。
万が一のトラブルに備えて、損害賠償保険に加入している業者を選ぶことは非常に重要です。
このような体制が整っている業者は、作業の質が安定しており、トラブル対応も明確です。安全性の観点から、保険加入の有無は必ずチェックすべきポイントです。
まとめ
残置物の撤去は、物量の多さや作業環境によって大きく費用が変わるため、ご自身で判断するのは難しいケースも多くあります。
当社では、現地調査からお見積りまで無料で対応し、追加料金のない明確な料金体系で、お客様に安心してご依頼いただける体制を整えています。
戸建て・マンション・相続物件・ゴミ屋敷まで、あらゆる状況に柔軟に対応し、スピーディかつ丁寧に片付けを行います。
残置物の処分にお困りの際は、まずはお気軽に当社へご相談ください。お客様の負担を最小限にし、安心して次のステップへ進めるよう全力でサポートします。

