事故物件やゴミ屋敷など、普通の掃除では対処できない部屋の清掃や害虫駆除などをする際に役立つサービスが特殊清掃です。
特殊清掃を利用するケースは、事前に把握できないことがほとんどであり、いざという時にどの程度費用がかかるか知りたい人も多いでしょう。
今回は、特殊清掃費用の料金相場を間取りや作業内容別に解説します。
目次
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特殊清掃とは?
特殊清掃とは、一般的な掃除の方法では落としきれない汚れや害虫駆除、臭いの対処などを専用の洗剤や用具を使って行うサービスです。
孤独死や事件、事故などで亡くなった人の部屋を原状回復したり、ゴミ屋敷を掃除したりする際に利用されるケースが多いでしょう。
近年、超高齢化社会が進む日本では、特殊清掃に対応するニーズが増えています。
特殊清掃費用の料金相場[間取り別]
以下の表は、特殊清掃費用の料金相場を間取り別に示したものです。
間取り | 費用相場 |
1K〜1R | 70,000〜300,000円 |
1DK〜3DK | 150,000円〜400,000円 |
4DK以上 | 250,000円〜700,000円 |
上記の表からわかるように、一般的に特殊清掃費用は部屋数が多いほど高額になります。
ただし、費用相場には開きがあり、狭い部屋でも汚れがひどい場合は費用相場が上がるケースが一般的です。反対に、広い部屋でも作業量が少なければ、リーズナブルに済むケースもあるでしょう。
そのため、間取りだけで費用を検討するのではなく、必ず見積もりをとることが肝要です。
特殊清掃費用の料金相場[作業別]
作業内容 | 費用相場 |
床に付着した体液や血液の清掃 | 30,000〜100,000円 |
浴槽に付着した体液や血液の清掃 | 50,000〜100,000円 |
消毒・除菌・消臭 | 10,000〜50,000円 |
オゾン脱臭 | 30,000〜50,000円 |
畳の撤去 | 3,000〜9,000円/1枚 |
汚物の撤去 | 10,000〜20,000円 |
害虫駆除 | 10,000円〜 |
特殊清掃と一口にいっても、作業内容は部屋の状態によってさまざまです。
例えば、床や浴槽などに付着した体液や血液の除去は手間がかかる作業であり、専門的な知識やスキル、道具が不可欠であり清掃費用も上がります。
また、畳や汚物の撤去は、汚染された量によって異なり、量に比例して費用も上がるケースが一般的です。
このように、作業に対してかかる費用は作業内容や難易度によって変動するため、事前に見積もりをとってから依頼しましょう。
孤独死や事故物件の特殊清掃の特徴と費用
孤独死や自殺などの事件では、発見までに時間がかかり、床や壁の汚れや臭いがなかなか取れないことがあります。また虫が湧いていることもあります。
このような場合、清掃や消臭だけでなく、床板や壁板を剥がして新しいものに取り替えたりと大掛かりなことになるケースが多くなります。
ワンルームや1Kでも10万円を超えることが多いでしょう。
ゴミ屋敷の特殊清掃の特徴と費用
ゴミ屋敷のみなのか、孤独死も起こっているのかなど状況によって異なります。孤独死の現場がゴミ屋敷の場合は、感染のおそれもあるため、ほとんど廃棄になるでしょう。
費用ですが、通常の特殊清掃にプラスしてゴミの撤去や処分が必要になるため、高くなりやすいです。
また、虫が湧いている、ゴミによって家屋が腐敗しているなどの場合にはさらに費用が増えます。
特殊清掃費用の事例
ケース事例①:1人暮らしの孤独死
サービス内容 | 特殊清掃、消臭、不用品処分 |
間取り | 1R |
人数 | 2人 |
時間 | 1日 |
金額 | 80,000円税別 |
清掃だけでなく、遺品の分別や整理・処分を行いました。オゾン脱臭も行い、再び使えるようにキレイに清掃を行いました。
ケース事例②:1軒家の孤独死
サービス内容 | 特殊清掃、消臭、不用品処分、原状回復 |
間取り | 2LDK |
人数 | 3人 |
時間 | 2日間 |
金額 | 150,000円税別 |
死後しばらく経っていたため、清掃・消臭だけでなく、床板を剥がすところまで行いました。
虫が湧いたりしないように薬剤も使うなど、注意深く清掃を行いました。
当社の特殊清掃事例
特殊清掃の具体的なサービス内容
特殊清掃の主なサービス内容について解説します。
①清掃
特殊清掃では、残されたゴミの除去やこびりついた汚れの清掃を行います。例えば、ゴミ屋敷における作業は、山積みになった不用品を撤去することから始まります。
また、孤独死や事故、事件などで亡くなった人の部屋で、落ちにくい体液や血液などを掃除する作業も特殊清掃におけるサービスのひとつです。
いずれも、専門知識やスキルを求められる作業であり、時間や手間がかかります。
②消臭・消毒
多くの現場では、目に刺激があるほどの悪臭が漂っています。これらの臭いは壁や床に染み付いており、普通の掃除では除去できません。
特集清掃では、一般的には使用しない薬剤やオゾン発生機などを用いて消臭作業を行います。
また、感染症を防ぐための消毒も特殊清掃で行う作業です。
③汚染物の処分
清掃や消臭、消毒が終わった後に、体液や血液などで汚れた布団や日用品などを処分します。こうした汚染物は悪臭を発しやすいため、適切に処分しなければなりません。
特殊清掃では、臭いが漏れないように圧縮袋やビニール袋などで防御したうえで処分作業を行います。
④遺品整理
孤独死や事件、事故の現場では、遺品がそのまま残っているケースがほとんどです。特殊清掃では、清掃作業に加えて遺品整理を任せられます。
遺品整理とは、不用品と貴重品を分別する作業です。形見になる品や貴重品などを遺族に返し、不用品は適切に処分します。
⑤害虫駆除
長く遺体が放置された家やゴミ屋敷には、ゴキブリやハエなどの害虫が大量発生します。市販の殺虫剤では、こうした害虫を一度に駆除することは困難です。
特殊清掃では、害虫ごとに適した駆除方法を把握しており、専用の薬剤を使って退治します。
⑥リフォーム
清掃や消臭、汚染物処理、害虫駆除などの工程が完了したのち、再び住居として使えるようにリフォームを行います。
例えば、血液や体液で汚れた床や臭いがこびりついたクロスを剥がして、新たな床材やクロスを張る作業がリフォームです。
特殊清掃が高くなるケース3つ
特殊清掃は、以下のケースで費用が高くなる可能性があります。それぞれのケースについて確認しておきましょう。
①発見が遅く汚染がひどい場合
遺体は、時間が経過するにつれて腐敗が進みます。そのため、発見が遅れて長い間放置されると、それだけ汚染も広がるケースがほとんどです。
例えば、体液が流れ出し広い範囲に染み込めば、その分清掃作業が困難になります。
状況によっては、清掃だけでなく解体が必要になるケースもあり、それだけ費用もかさみます。
②部屋が広く物が多い場合
部屋数が多い家がゴミ屋敷になっている場合や遺体が発見された部屋が広かった場合も、特殊清掃費用が上がる可能性があります。
部屋の広さに比例して作業する範囲が広がり、作業の手間がかかり人員を増やす必要があるためです。
特に、孤独死によって特殊清掃を依頼する場合、感染症防止を目的として、家全体の除菌作業を行います。これにより、通常の清掃よりも費用が高くなるケースが一般的です。
③お風呂やトイレで見つかった場合
お風呂やトイレで遺体が発見された場合も、特殊清掃費用が高くなる傾向があります。こうした狭いスペースでの作業は、掃除に必要な資材の搬入が制限されるためです。
また、トイレや浴室は水場であり、汚れが排水管に流れると詰まる恐れがあります。
万が一、詰まっていた場合は、排水管内の汚れを除去するほか、どの程度汚染が広がっているか確認しなければなりません。
特に、集合住宅で亡くなった場合は、費用が高くなりやすいでしょう。
特殊清掃費用は誰が払う?
特殊清掃を依頼する場合、家主が亡くなっているケースがほとんどです。そのため、誰が費用を支払うのかわからない人も多いでしょう。
基本的に、特殊清掃の費用を支払うのは、家主の相続人です。ただし、相続人が相続放棄をしていた場合は、連帯保証人に支払い義務が発生します。
なお、身寄りがない人が亡くなったケースや連帯保証人が見つからない場合は、物件の持ち主が負担することもあるでしょう。
特殊清掃費用が払えないときの対処法
特殊清掃にかかる費用は、決して安いものではありません。状況によっては、何十万もかかることもあるでしょう。
しかも、特殊清掃が必要となるタイミングは、事前にわかるものではなく、突然大金が必要となるケースがほとんどです。そのため、特殊清掃費用が払えなくて困る人も少なくありません。
故人に預金がある場合は、銀行の仮払い制度を使って引き出すことが可能です。預金がなかった場合は、孤独死に対応した保険に加入していないか確認してみましょう。加入状況によっては、100万円程度まで補償されるケースがあります。
預金も保険もないという場合は、特殊清掃会社が提供する分割払い制度を活用するのも一つの手段です。
特殊清掃を業者に依頼するメリット3つ
特殊清掃を業者に依頼すると多くのメリットが得られます。ここでは、3つのメリットを解説します。
①手間がかからない
孤独死をした部屋やゴミ屋敷などを自分で清掃することも可能ですが、通常の掃除の数段手間がかかります。
また、市販の掃除道具や薬剤では除去できない汚れも多く、自分では対処できないケースも少なくありません。特殊清掃を業者に依頼すると、手間をかけずに原状回復をすることが可能です。
②精神的なストレスを回避できる
特殊清掃にかかる作業は、長時間を要するケースがほとんどです。こびりついた汚れや臭いは、体力だけでなく精神的にストレスを与えるでしょう。
特に、孤独死や事故、事件などで亡くなった部屋を遺族が片付けると、悲しみも相まって相当な負担となります。特殊清掃を業者に依頼できれば、こうした精神的な負担を軽減させることが可能です。
③遺品整理も依頼できる
特殊清掃では、遺品整理も同時に依頼できます。遺品整理は、亡くなった人と向き合う時間でもありますが、孤独死や事故、事件が原因だと精神的なストレスがかかる可能性が高いでしょう。
特殊清掃の業者に遺品整理を任せられれば、遺族の心に配慮しながらサポートが受けられます。
また、特殊清掃と遺品整理は、共通する作業も多く、まとめて依頼できれば作業時間の短縮が可能です。さらに、見積もりが一度で済む上に、費用の軽減にもつながるでしょう。
悪質な特殊清掃業者で起こるトラブル5つ
特殊清掃を依頼する場合、悪質な業者に注意しなければなりません。ここでは、悪質な特殊清掃業者でおこるトラブルを解説します。
①不当な料金を請求された
特殊清掃業者によっては、作業後に不当な料金を請求してくるケースがあります。こうした業者は、作業前に適切な見積もりを提出しない可能性が高いでしょう。
また、あまりにも安い金額を提示される場合も要注意です。特殊清掃は、普通の清掃とは異なり状況に合わせて作業内容が変動します。
そのため、事前の見積もりは詳細に出してもらい、わからない点はその都度質問して解決することが肝要です。
②貴重品を盗まれた
特殊清掃の作業中に、貴金属や通常、現金などの貴重品が発見されることがあります。信頼できる業者であれば、貴重品が見つかる度に報告があるでしょう。
しかし、特殊清掃は業者任せになるため、悪質な業者に依頼した場合は盗まれる恐れがあります。こうしたトラブルを防止するには、口コミや評価を参考にして、適切に作業してくれる業者を選びましょう。
③大切な遺品を廃棄された
特殊清掃では、遺品整理も依頼できます。遺品整理は、不用品と遺品を分別する作業であり、丁寧に行わなければなりません。
悪質な業者は、遺品整理作業を適当に行い、大切な遺品を廃棄するケースもあります。故人が大切にしていた品を廃棄すれば、二度と元には戻りません。
遺品整理まで任せる場合は、実績豊富で遺品整理士が在籍している業者に依頼しましょう。
④作業後に臭いが残った
特殊清掃では、清掃後に消臭や除菌作業を行いますが、十分に行われなかった場合は悪臭が残ります。特殊清掃における消臭作業は、高いスキルや知識が必要です。
実績のない業者に依頼すると、一旦は招集できたように思えても、後になって臭いがぶり返すケースも少なくありません。
特殊清掃を依頼する際は、オゾン消臭機を使った脱臭に対応した業者を選びましょう。
⑤廃棄物を不法投棄された
特殊清掃で出たゴミは、適切に処分しなければなりません。しかし、悪質な業者は廃棄にかかる費用を減らすために、不法投棄をする恐れがあります。
不法投棄は、廃棄物の処理及び清掃に関する法律に反するため、懲役や罰金が科せられる行為です。
こうしたトラブルに巻き込まれないためにも、一般廃棄物収集運搬業者と連携を取っている業者や実際に利用した人からの評判が高い業者を選びましょう。
まとめ
孤独死や事故、事件などで亡くなった人の部屋は、特殊清掃によって原状回復する必要があります。
しかし、普通の掃除とは異なり、専門的なスキルや知識が必要な作業であり、遺族だけで対応することは困難です。臭いやゴミ、汚れが残らないようにするためにも、実績豊富な業者を選んで依頼しましょう。