以前に熱帯魚を飼っていたものの、現在は使わなくなった水槽が家に残っていることはよくある話です。いらなくなった水槽を処分したいけれど、意外と大きいサイズなので、どうしたらいいかわからない人も多いでしょう。
今回は、厄介者になりがちな水槽の処分方法について詳しく解説します。
目次
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水槽は粗大ゴミ?ガラスは不燃ゴミ?
水槽と一括りにまとめても、素材やサイズなど多岐に渡ります。水槽の主な素材は、ガラスやアクリル、プラスチックです。
いずれも、基本的には不燃ゴミに該当する素材ですが、水槽のサイズによっては粗大ゴミになります。粗大ゴミに該当するのは、1辺の長さが30cm以上のタイプが一般的です。
特に、ガラス製の水槽は、大きくなればなるほど重量も増えて、一人で持つのは大変危険なので、粗大ごみとして捨てる際は十分注意しましょう。
また、解体できるタイプの水槽であれば、いずれの素材でも不燃ゴミで捨てられます。ただし、搬入時の衝撃で割れる可能性も高いので、怪我をしないように新聞紙で包むなど、工夫して捨てることが大切です。
さらに、回収スタッフが怪我をしないための注意喚起も怠らないようにしましょう。
水槽の捨て方・処分方法8個
1. 自治体の粗大ゴミに出す
一辺が30cm以上ある大型の水槽は、粗大ゴミとして捨てるのが一般的です。ただし、前項でも触れたように大きな水槽は重量がかなりあるので、十分注意して捨てましょう。
一人で運ぼうとすると、怪我をする可能性もあるので、無理をせずできれば複数人で運ぶことをおすすめします。また、粗大ゴミのサイズは自治体によって異なるため、事前に問い合わせておくと確実です。
2. 不燃ゴミに出す
一辺が30cm未満の小型水槽であれば、不燃ゴミで捨てられるケースがほとんどです。また、大型の水槽でも、解体できるタイプは不燃ゴミにできます。
ただし、どんな水槽であれ、ガラスやプラスチックでできているので、割れると怪我をする恐れがあるでしょう。
搬入時には十分注意を払い、新聞や布などで包んで捨てる必要があります。自分はもちろん、回収業者のスタッフが怪我をしないように配慮しましょう。
3. 指定引取場所に持ち込む
自治体が指定する指定引取場所に自分で持ち込む方法です。車などに積み込み、指定の場所へ運べば、指定の料金で処分してもらえます。
近くにごみ処理施設があれば、安い値段で処分できるので便利ですが、自分で運ぶため、手間がかかります。
4. フリマアプリで売る
壊れていない綺麗な状態の水槽であれば、フリマアプリで販売するのもおすすめです。近年は、スマホアプリで簡単に取引できるので、素人でも問題なく出品できるでしょう。
ただし、売れた後は、自分で梱包して発送しなければなりません。大きな水槽を割れないように梱包するのは難しい作業です。難しい場合は、配送業者にサポートしてもらうのもよいでしょう。
また、サイズが大きく重量があると、送料も高くなるので、踏まえて料金をつける点もポイントです。
5. リサイクルショップに売る
フリマアプリに慣れていない人は、リサイクルショップに売るという方法もあります。ただし、状態のいい水槽でなければ、高値は期待できません。
状態が悪いものや壊れている水槽は、引き取ってもらえない可能性もあるので注意しましょう。また、小さなリサイクルショップでは、大型の水槽を販売するスペースがないため、できるだけ大型店に依頼するのがコツです。
6. アクアリウムショップに売る
アクアリウムショップによっては引き取りや買い取りをしているところがあるかもしれません。
専門店なので、しっかりと見極めて買い取りしてもらえるでしょう。高いものを購入したのであれば、目利き力のあるところへ持ち込むのもひとつです。
7. 知人に譲る
これから熱帯魚の飼育にチャレンジしたいという知人がいれば、譲ってあげるのもおすすめです。水槽は比較的高級なので、無償で貰えるのであれば大変喜ばれるでしょう。
ただし、相手側の自宅にスペースがあるかどうか、家族は了承しているかなど、事前に確認しておくことがあります。確認せずに、勢いで譲ってしまうと後からトラブルになる可能性もあるので注意しましょう。
8. 不用品回収業者に依頼する
水槽は、容器だけでなくポンプや砂利などのアイテムが入っていることが多く、全てを捨てるためには分別が必要です。しかし、分別の手間が面倒で、なかなか捨てられないという人も多いでしょう。
そこでおすすめなのが、不用品回収業者に依頼する方法です。不用品回収業者であれば、状態を問わず自宅まで回収に来てくれるため、仕分けする手間がかかりません。
ただし、水槽だけを捨てる場合は割高になるので、他のアイテムを捨てるタイミングで依頼することをおすすめします。
60cm水槽の処分は?
水槽の中には、60cm水槽というビッグサイズのタイプがあります。水槽は小さいほど汚れやすく、アクアリウムを楽しむ人の多くは大きい60cmサイズを選ぶ傾向にあるでしょう。
しかし、いざ必要がなくなった場合、大きな60cm水槽は処分方法に困ります。
一般的に、30cmを超える水槽は不燃ゴミとして捨てることはできません。一般ゴミで捨てるのであれば、粗大ゴミに該当するでしょう。解体したとしても、一辺の長さが60cmもあるガラスやアクリルの板なので、十分に注意する必要があります。
自治体別の処分方法
自治体名 | 分別 |
東京都中央区 | 粗大ごみ。水槽(最大辺50cm以上)なら900円。水槽(最大辺50cm未満)なら200円。 |
神奈川県川崎市 | 金属を含まない:最長辺が50cm未満なら普通ごみ、50cm以上なら粗大ごみ。 金属を含む:最長辺が30cm未満なら小物金属、30cm以上なら粗大ごみ。 |
兵庫県神戸市 | 指定袋に入り、5㎏以下なら「燃えないごみ」。 指定袋に入らない、または5kg以上なら「大型ごみ」。 |
岡山県岡山市 | 20リットルの指定袋に入りきらないものは「粗大ごみ」。 指定袋に入るものでガラス製なら「不燃ごみ」。プラスチック製なら「プラ資源」。 |
広島県広島市 | 大型ごみ。最大の辺が30cm未満で、ガラス製なら「資源ごみ」、プラスチック製なら「その他プラ」。 |
山口県山口市 | 燃やせないごみ。1mを超えるものは粗大ごみ。 |
水槽の捨て方で割るのは?解体方法は?
大きな水槽を捨てる際に、解体するという選択肢もあります。
解体する際は、ガラスやアクリル板のつなぎ目であるシリコンにカッターを入れて、フレームを外していかなければなりません。丁寧にやればできないことはありませんが、割れやすい素材であり、大変危険です。
また、ハンマーなどで割ってしまえばいいのではないかと考える人もいますが、破片が飛び散り、怪我に繋がるので避けたほうがよいでしょう。
安全に処分するためにも、解体せずに粗大ゴミで捨てるか、不用品回収業者に回収してもらう方法がおすすめです。
水槽の粗大ゴミ料金・処分費用
水槽を最もリーズナブルに捨てようと思えば、粗大ゴミか不燃ゴミとして出すのがよいでしょう。30cmを超える大きなサイズの水槽は、粗大ゴミで捨てなければなりません。不燃ゴミであれば、自治体が提供する袋に入れて捨てられるので、他のゴミも合わせて数百円程度で済みます。
粗大ゴミであっても、自治体のルールに従って捨てれば、数百円から1,000円程度で済みます。以下は自治体ごとの処分料金の具体例です。
地域 | 処分料金 |
東京都足立区 | 400円。(最大辺100cm未満) 1200円。(最大辺100cm以上) 400円1辺が30cmを超えると粗大ごみ。 |
神奈川県横浜市 | 500円。※50cm以上のものは粗大ごみ。50cm未満の場合、プラスチック製は燃やすごみ、ガラス製は燃えないごみ。 |
大阪府大阪市 | 400円。※1辺30cm以上のものは粗大ごみ。 |
京都府京都市 | 400円(3辺の合計が2m未満)。800円(3辺の合計が2.5m未満)。大きさによって金額が変わる。 |
福岡県福岡市 | 300円。※45リットル袋に入れば燃えないごみ。 |
粗大ゴミ、不燃ゴミ、いずれも安く済む方法ですが、手間がかかる点は否めません。多少料金がかさんでも、簡単に捨てたいという場合は、不用品回収業者がおすすめです。
不用品回収業者の処分費用は、一般的に3,000〜4,000円程度です。業者によって多少の違いがあるので、事前にリサーチしてから依頼することが大切です。
水槽のホームセンター無料引き取りは?
カインズでは、水槽の無料引き取りは行っていません。
コメリの不用品引取りサービスでも水槽は対象外です。
島忠は、購入した商品と同等・同数の水槽は、無料で引き取りを行っています。
水槽の砂利や石の処分方法
水槽といえば、砂利や石が敷き詰められており、水槽同様、処分方法に困るでしょう。とはいえ、庭に敷き詰める砂利ほどの量はないので、地道に不燃ゴミとして出すのがおすすめです。
ただし、一度にたくさんの量を不燃ゴミ用の袋に詰めると、回収してもらえない可能性が高いので注意しましょう。どの程度であれば処分可能かわからない場合は、自治体に確認してから出すことをおすすめします。
また、庭がある家庭であれば、庭の隅に撒いてしまうのもひとつの手段です。状況に合わせて、砂利や石の処分方法を考えましょう。
水槽モーターの捨て方・処分方法
水槽で使うモーターは、粗大ごみなどと一緒に捨てずに、小型家電として処分します。
各自治体で小型家電回収をしていますので、モーターやアダプター・コードなどを一緒にまとめて捨てましょう。
まとめ
熱帯魚やアクアリウムが流行っている昨今、張り切って水槽を買ったけれど結局育てられなかったという人も少なくありません。いらなくなった水槽は、割れやすいこともあり、丁寧に処分する必要があります。
新しく綺麗な状態であれば、リサイクルや知人へ譲る方法も視野に入れて、処分方法を考えましょう。粗大ゴミや不燃ゴミで捨てる場合は、自分だけではなく、運ぶ人も怪我をしないように配慮することが大切です。
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