高齢者だけではなく、近年若者の孤独死も増加傾向にあります。高齢者の場合と若者の孤独死してしまう原因は多少異なります。
そこで、今回は若者の孤独死の原因、孤独死しやすい人の特徴、対策などについて紹介していきます。
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20代や30代の若者の孤独死が増加?
第6回孤独死現状レポートによると、孤独死する平均年齢は男女ともに約61歳となっており、高齢者が比較的多い数字になっています。
しかし、高齢者に達しない年齢で亡くなってしまう割合は50%を超え、20代は全体の4.2%、30代は全体の6.4%の人が孤独死しています。特に若者が孤独死する人は男性が多く、女性の2倍近い人数が孤独死していることがわかります。
孤独死は高齢者がなるものと思っている人も多いと思いますが、20代~30代の若年層を呼ばれる人達でも孤独死してしまうことが多いため、注意が必要になります。
引用先:第6回孤独死現状レポート
若者の孤独死の原因
第6回孤独死現状レポートによると、若者の孤独死の原因は病死、自殺、事故死、不明で構成されています。
病死
死因の一番の原因は病死で、ほとんどの人が病気が影響で亡くなってしまう人が多いようです。家族が近くにいないということもあり、病気になったとしても誰かに看病してもらうこともなく、そのまま病気が悪化してしまい亡くなってしまう人も多いようです。
特に20代~30代の若年層の人達は家族はいるものの、結婚しておらず、家族と離れて一人暮らししている人も多いです。そのため、家族にも気付かれないまま病死してしまい、亡くなったことがわかるまでに時間が経っていることもよくあります。
自殺
近年流行しているSNSや学校でのいじめが影響し、自分一人では解決できずに自殺してしまう人も多いです。
自殺者の割合も年々増加傾向にあり、20代の場合は孤独死全体の割合の23.2%、30代の場合は孤独死全体の割合の23.7%が自殺で亡くなっているというデータがあります。
最近では毎日のようにテレビニュースなどで自殺の報道をしていることも多いですが、現在子供が一人暮らししている人などは、自分の子供が孤独死しないようにしっかりケアしなければいけません。
孤独死しやすい人の特徴5個
ここからは、孤独死しやすい人の特徴をご紹介していきます。
1. 貧困
貧困は特に20代の若者に陥りやすい原因の一つです。
大学などに通いながらアルバイトをして生計を立てている人も多く、アルバイトだけでは生きていけないために貧困に陥る人も多いです。また、社会人だとしても就職してから退職する人も多く、生活が厳しくなる若者が多いです。
仕事をしたくても続けられないために自殺してしまう若者も多いため、注意が必要です。
2. 未婚
20代~30代であれば未婚の人も多いです。若者が孤独死してしまう人のほとんどが未婚の人です。
一緒に住んでいる人やパートナーがいれば、体調の変化に気が付いてくれたり、健康管理してくれることもありますが、未婚で一人暮らしの場合は全て自分で管理しなければいけません。
元気なうちはそこまで気を付ける必要はありませんが、日常の変化からおきる精神的不安や思わぬ病気で亡くなってしまうこともあるため、将来的にはいざというときに誰か頼れる人を作って生きていくことが重要ということを早いうちから把握しなければいけません。
3. SNSによるいじめや孤独
SNSの普及が影響して孤独死してしまう人も多いです。
ネット上でいじめられたり、身近な人のSNSを見て自分との差を感じてメンタルがやられてしまったりなど、SNSが影響して孤独死するケースも多いため、注意が必要です。
また、SNSを多く利用していると、リアルの友達付き合いなども減ってしまうため、自分に何かしらの問題が起きた時に連絡する相手がいないという状況に陥ることも多いです。
4. 家族と離れて暮らしている
家族と離れて暮らしていると、急に病気になったときに頼ることもできないため、そのまま孤独死してしまう人も多いです。
5. 非正規雇用者
非正規雇用者は正社員ではなく、アルバイトや派遣社員などで働いている人を指します。
現在非正規雇用者で働く若者は多く、正社員になりたくてもなれない人達は収入が安定せずに健康診断にもいけず病気になってしまうことも多いです。
孤独死しないための対策7個
続いて、孤独死しないための対策をご紹介していきます。
1. 連絡を取れる相手を作る
孤独死を防ぐためには、こまめに連絡ができる相手を作ることが重要です。
一番良いのか会社の仲間や学校の友達などの近場の人間の人付き合いをすることもが良いですが、いなければ家族親戚などでも良いです。
こまめに連絡を取ることで、急に連絡が途絶えた場合は、何かあったんだと察してくれるため、孤独死を防ぐことができます。
また、家族などに連絡取れなくなったら何かあったと思って!と伝えておけば、万が一に備えることができます。
2. SNSを更新する
SNSを毎日更新している人が急に2.3日更新が止まっている場合、何かあったのでは?と思ってもらいます。
そのため、毎日自分の好きなことや適当なことでもよいので、更新しておくことをおすすめします。
3. 定期的に健康診断に行く
一人暮らしの若者は特に自分の健康状態をそこまで気にする人も少ないですが、定期的に健康診断に行くようにしましょう。
健康診断で定期的に自分の身体の状態を把握しておくことで、身体の異変にすぐに気が付くことができます。
一人暮らしになるとどうしても栄養が偏った食事や過剰なアルコール摂取などをすることも多いため、注意が必要です。
4. 健康的な食事をとる
「若いから大丈夫」「面倒だから」などの理由で、偏った食事をしていたら、すぐにやめましょう。
若くても急な病気で亡くなってしまう方もいます。炭水化物や油分の多い食事ばかりしている人は要注意です。
野菜、たんぱく質のある食品などをバランス良く摂りましょう。
5. 近所の人とコミュニケーションを取る
都心に住んでいる人であれば近所に住んでいる人とコミュニケーションを取ることも少ないと思いますが、逆に近所に住む人と交流を深めていれば、家族から離れて住んでいる人でも、孤独死を防ぐことができます。
6. 結婚する
極端な話ですが、結婚してしまえば一人暮らしではなくなるため、自分に何かおきた時に支えてくれます。
また、自分のメンタルがやられてしまった場合でもパートナーに相談することで、孤独死してしまうリスクを下げることが可能です。
7. 家事と仕事を両立する
家事ができない場合、自宅の環境が悪くなってしまいます。自宅の環境が悪く、ゴミやカビなどが発生する家に住んでいると、気分も下がってしまい、マイナス思考に陥ってしまうことも多いです。
一人暮らしの人は、自分しか住んでいないために家事を疎かにしてしまう人も多いですが、自分のメンタルを保つためにも家事と仕事を両立させるようにしましょう。
1人暮らしの大学生が孤独死しないための対策
若いからといって、孤独死しないとは限りません。自分のメンタルがやられてしまい自殺する人や、急に慢性的な病気になって亡くなってしまうこともあります。
一人暮らしの大学生の場合は基本的に大学でしか人とコミュニケーションを取ることも少ないため、大学に1人でもいいので何でも話せる友人を作るようにしましょう。
相談相手がいるということだけでも非常に重要なことです。
人間関係がなかなか上手くいかない人でも1人であれば友人を作ることができると思いますので、積極的に行動に起こしましょう。
一人暮らしで倒れたら連絡はどこがいい?
緊急の場合は、「119番」に連絡しましょう。急に倒れるときは、何かしら大きな病気が関係している可能性があります。恥ずかしい気持ちやためらいの気持ちは捨てて、すぐに連絡しましょう。
もし余裕がある場合は、救急安心センター(♯7119)に相談してください。状況を説明して専門家にアドバイスをもらいましょう。
※救急安心センター事業について
また、もしものときのために家族や近所に住む友人にも連絡して、状況の報告をしておくと安心です。何かあったときに助けてもらえる可能性が高くなります。
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まとめ
今回は若者の孤独死の原因、孤独死しやすい人の特徴、対策などについてご紹介してきました。孤独死は高齢者に起きることだと思いがちですが、一人暮らしの20代~30代の人でも陥りやすいです。
孤独死を防ぐためには自分で対策をすることが重要ですが、家族や周りの人達ができることもありますので、積極的に行動に移すようにしましょう。