葬儀では、遺影を祭壇に飾るのが一般的です。しかし、葬儀後に遺影をどうしたらいいか分からない人も多いでしょう。
自宅に持ち帰って仏壇に飾るケースが多いですが、家庭によっては保管場所がなく困ってしまうこともあります。とはいえ、処分するのも気が引けてしまうものです。
今回は、遺影がいらない状態になった場合の処分方法について解説します。
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遺影とは?怖い・魂が宿る?
葬儀において、祭壇に飾られる故人の写真を「遺影」といいます。当たり前になっている遺影ですが、意外にも宗教的な意味合いはありません。あくまでも、故人を偲ぶためのツールであり、参列者にとっての思い出として大切なものです。
中には、遺影には故人の魂が宿るのではないかと考える人も少なくありません。なんとなく亡くなった人の写真は、怖いと感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、遺影に魂が宿るわけではなく、怖がる必要はありません。とはいえ、故人を偲ぶためには欠かせないツールであり、大切にしたい写真といえるでしょう。
遺影の処分方法5個
1. 一般ゴミで捨てる
基本的に、遺影の処分方法は遺族の自由です。遺影自体には魂が宿るわけではないので、一般的なゴミとして捨てても問題ありません。遺影を収めていた額は不燃ゴミ、写真自体は可燃ゴミとして出すとよいでしょう。
ただし、親族の中には一般ゴミで処分することに反対する人もいます。独断で処分してしまうと、後になって親族間のトラブルになりかねないため、事前に相談し同意を得てから処分しましょう。
また、自治体によっては処分方法が異なるため、ルールに従って処分することも大切です。
2. 神社やお寺で供養する
遺影には魂が宿らないとわかっていても、なんとなく適当に処分するのは気がひけるものです。そこで、利用したいのが神社やお寺での供養です。
神社やお寺に遺影を持っていくと、しっかりと供養をした上で、お焚き上げをしてくれます。お焚き上げのタイミングやお布施は、地域のルールや依頼先の寺社によって異なるので、事前に確認してから依頼しましょう。
お焚き上げであれば、故人を偲ぶ気持ちも踏まえながら供養してもらえるので、気分的にも楽に処分できます。
3. 葬儀社に処分を依頼する
葬儀を執り行った葬儀社に遺影の処分を依頼すれば引き受けてくれます。一般的に、遺影は四十九日の法要でも祭壇に飾るため、法要後に葬儀社に依頼すると、他のアイテムと合わせて処分してくれるでしょう。
葬儀社によっては、葬儀社側から遺影の処分方法について示してくれるケースもあります。ただし、遺影の処分費用はオプションになっている可能性があるので、事前に確認しておきましょう。
また、葬儀から1年以上経っている場合、遺影だけの処分は受けてくれない可能性があるので注意が必要です。
4. 遺影の供養業者に依頼する
最近は、遺影の供養を手がけている業者もあります。宗派や供養方法は選択できませんが、単純に可燃ゴミで捨てることに抵抗がある場合に役立つ方法といえるでしょう。
供養業者は、遺影だけではなく遺品や整理で出てきた不用品と合わせて供養されるのが一般的です。業者によって申し込み方法は様々ですが、インターネットで受け付けて郵送するケースが多いでしょう。
供養業者による遺影の処分費用は、6,000円程度が一般的で、供養料も込みになっているので、安心して依頼できます。
5. 遺品整理業者に依頼する
遺品整理業者は、遺品の整理に慣れており、遺品で扱うことの多い品目についても熟知しています。
遺影も含めた遺品のすべての処分や作業を依頼することも可能です。
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遺影の処分費用・お焚き上げ料金は?
気になる遺影の処分費用ですが、お寺や神社でお焚き上げをする場合は、10,000〜50,000円程度と開きがあります。
社寺との関係性や地域のルールによって異なるため、事前に確認しておきましょう。お焚き上げ料金の中に、供養から処分をするまでの全ての料金が含まれています。
お金を用意したら、お寺の場合は「お布施」、神社であれば「玉串料」として封筒に入れて用意するのが一般的です。遺影を預ける際か、供養が終わった後に渡すようにしましょう。
できれば、費用をかけずに遺影の処分がしたいと考える人は、一般ゴミで処分するのが適しています。可燃ゴミであれば、普段のゴミと合わせて捨てられるので、数百円で済むでしょう。
フレームは不燃ゴミに該当しますが、A4サイズ程度の遺影フレームであれば、可燃ゴミ同様にさほど費用はかかりません。
遺影はいつまで飾る?
葬儀が終わったからといって、すぐに遺影を処分することはできません。遺影は、四十九日の法要まで飾るのが一般的です。
四十九日までは、故人の魂は現世にあるともいわれています。四十九日を過ぎると、魂はあの世へと旅立ち、言では納骨を行うのが通例です。納骨が終わるまでは、祭壇もそのままになっているケースがほとんどなので、遺影も合わせて飾っておくようにしましょう。
四十九日の法要が終了したら、祭壇と合わせて遺影を処分しても問題ありません。ただし、お盆や別の法要で使用する場合は、取っておいたほうが無難でしょう。
遺影を飾るのはよくない?
四十九日が済んだ後も、遺影を大切に飾りたい人もいるでしょう。遺影には魂が宿るわけではないため、遺族の考えに沿って家の中に飾っても問題ありません。
最も適しているのは、仏壇のある仏間です。仏壇や位牌と合わせて飾っておけば、故人を偲ぶ静かな時間を大切に過ごせます。仏壇がない場合は、リビングや寝室など、自分が落ち着く場所に飾るとよいでしょう。
ただし、仏壇の近くに飾る場合は、仏壇の真上に飾るのはNGです。そもそも、仏壇は仏様を祀る場所であり、遺影が上に来ると本尊を隠してしまいます。遺影を飾る時は、宗派によるマナーを守った上で飾る方が無難です。
遺影を小さくする方法
一般的に、葬儀で使用する遺影は、A4サイズ程度で大きなものです。しかし、自宅に飾ろうと思うと、あまりにもサイズが大きくて違和感を感じることもあるでしょう。
そこで、大きな遺影は処分して、リサイズしたものを用意することをおすすめします。ご自分でパソコンやスキャナーを使える人は、自宅で縮小すればコストもかかりません。難しい場合は、プロに依頼すると安心です。
元のデータがあれば、すぐにリサイズした写真を用意してくれるでしょう。ない場合も、遺影に使った写真をスキャンしてリサイズすることも可能です。
また、データ化してデジタルフォトフレームを利用すると、場所を取らないので狭い部屋でも飾りやすいでしょう。
遺影の保管方法
遺影の保管方法は、人によって様々です。例えば、仏間があり歴代の先祖たちの遺影が飾られている家庭もあるでしょう。その並びに新しい遺影を飾っていくのもひとつの保管方法です。
また、仏間のない家では、リサイズして2Lサイズやハガキサイズ程度にした遺影を、リビングや寝室に飾って保管することもあります。
最近は、デジタルフォトフレームを愛用している人も多く、遺影もその一部としてデータ化し、日常的に見られるように保管するのもおすすめです。また、もっと小さなLサイズ以下にして、普段から持ち歩いている人もいるでしょう。手帳などに挟んでおけば、亡くなった大切なひとといつも一緒に居られます。
このように、故人との関係性によっては、遺影をお守りとして保管するのもよいでしょう。
まとめ
遺影は、故人を偲ぶ上で大切なツールのひとつです。葬儀や四十九日など、祭壇に飾ると参列者も故人との時間を静かに過ごせるでしょう。
法要が終わった後の扱いは、基本的に自由ですが、雑に扱うと罪悪感を感じかねません。処分する際は、感謝と弔いの気持ちを込めて行いましょう。また、データ化して持ち歩けば場所も取らないのでおすすめです。
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