※この記事はプロモーションを含みます。
<執筆者>
東京農業大学卒業。農業法人に勤務中。有機農業なども経験。
家庭菜園やガーデニングを行う際に、特に大変な作業は除草です。作物を育てることは草との戦いと言われるくらい、雑草は何度も生えてきます。そのため、効率よく除草するなら、なるべく効果が高い除草剤を選ぶ必要があります。
今回は、一生生えない除草剤はあるのか、おすすめの除草剤の選び方などについて詳しく説明します。
目次
一生生えない除草剤はある?
現時点で雑草が一生生えない除草剤は存在しません。
雑草が一生生えない状態の実現には、土壌に有効成分が永久的に留まり雑草の発生を抑制することが必要です。
この場合有効成分により土壌環境に悪影響を及ぼすため、現時点ではそこまで強力な除草剤は生産されていないのです。
除草剤は人間や動物にとって有害なので、雑草が一生生えないほど強力である場合は生態系に影響します。そのような背景から、一生生えないほど強力な除草剤は生産されていません。
除草剤の効果が続く期間
除草剤の持続期間は「液剤」と「粒剤」で異なります。「液剤」は即効性に優れており、「粒剤」は長期間効果が持続するという特徴があります。
液剤タイプの場合、持続期間は数日間のものが多いです。中には半年以上効果が持続する製品もありますが、その強力さゆえに値段も高い傾向にあります。
粒剤タイプの場合、3〜6ヵ月間効果が持続する製品が多いです。粒剤に含まれている有効成分がゆっくりと溶け出すため、長い期間雑草の発生を抑制することができます。
タイプ | 液剤 | 粒剤 |
特徴 | 即効性がある | 長期間持続する |
持続期間 | 短い | 長い |
長期間効く除草剤おすすめ最強ランキング10選
長期間効くおすすめの除草剤をまとめました。除草剤でお悩みの方はぜひ参考にしてください。
1.住友化学園芸 除草剤草退治メガロングシャワー
メガロングシャワーは、最長330日間雑草の発生を抑制します。1年近く雑草を抑えることができる除草剤はあまりありませんので、初心者でも扱いやすくおすすめです。
即効性に優れており、最短で翌日から枯れ始めます。スギナやドクダミなどの頑固な雑草にも効果があり、雑草が多い場所にも有効です。草丈50cmの大きな雑草にも有効なので、おすすめの除草剤になります。
2.アースガーデン アースカマイラズ草消滅
アースガーデンが販売しているこちらの除草剤は、最長10ヶ月間雑草の発生を抑制します。そのまま使える液剤タイプなので、購入後にすぐ使うことが可能です。内容量は4.5ℓで、225㎡散布することができます。
散布後2〜3日で雑草が枯れ始めるため、即効性も高いです。しつこく生えてくるスギナなどにも効果があり、家庭菜園などでも手軽に利用することができます。
薄めずそのまま使えるため、慣れていない方でも扱いやすいのでおすすめです。
3.住友化学園芸 クサノンEX粒剤
こちらの製品は、最長9ヶ月除草効果を発揮します。2種類の有効成分が含まれており、雑草に対して即効性と持続性の面で効果的です。
片手で散布することができるように包装も工夫されているため、除草剤を扱ったことがない方でも使いやすくなっています。
内容量は3kgで、最大で600㎡の面積を散布可能です。2種類の有効成分が含まれているこの除草剤は、高温期と低温期の両方で効果を発揮するためおすすめです。
4.フマキラー カダン除草王シリーズオールキラー
こちらの除草剤は、駐車場や家の周りなど広い場所に散布する際におすすめです。
2kgで400㎡散布することができるため、コスパがいいのが特徴です。散布後は最長6ヶ月間効果が持続するため、長期間雑草を抑えることができます。
雑草が生えてからはもちろん、生える前の予防としても有効です。生える前に散布すると、土壌に薬剤が残り雑草を抑制できます。
5.レインボー薬品 除草剤ネコソギブロックV
ネコソギブロックVは、草丈が大きな雑草にも有効です。40cmの草丈があっても枯らすことができるため、雑草が多い場所に適しています。
長期間除草したい場合は、粒剤の方がおすすめです。ネコソギブロックVの持続期間は約6ヶ月間なので、雑草の生育がしやすい春から夏にかけて散布すると効果的に除草をすることができます。
使用する際は、ススキやドクダミなど効き目が薄い雑草もあるので注意してください。
6.除草剤 草無大臣
長期間の除草には、草無大臣という除草剤もおすすめです。
主成分であるブロマシルは、雑草の光合成を阻害する効果があります。4ヶ月ほどの時間をかけて土壌中で分解されるため、長期間の除草におすすめです。
7.住友化学園芸 草退治G粒剤
この除草剤は、スギナやシロツメクサなどの頑固な雑草に対しても有効です。
散布後2週間ほどで効果が出始め、約6ヶ月効果が持続します。有用植物も枯らしてしまうため、散布をする際は注意してください。
8.フマキラー 除草王シャワーS
除草王シャワーSは、液剤タイプで即効性に優れています。
約8ヶ月間効果が持続し、雑草が多い場所でも使用可能です。内容量4.5ℓで450㎡散布できるため、家庭用としても扱いやすい除草剤です。
9.住友化学園芸 草退治E粒剤
この除草剤の特徴は、内容量が650gと少量なので手軽に利用しやすいという点です。
お墓や家の回りなど、少しだけ除草剤を使いたい時に向いています。少量の雑草に対して使う場合におすすめです。
10.レインボー薬品 除草剤こっぱみじんM
こっぱみじんMは、2つの有効成分が幅広い雑草の発生を抑制します。
スギナなどの頑固な雑草にも効果があり、持続期間は約6ヶ月間です。粒剤なので、雨上がりに散布すると効果的に除草ができます。
液体の長期間効く除草剤おすすめ3選
液体タイプの除草剤で、長期間効く除草剤はあるのでしょうか。長期間効果がある液体タイプの除草剤をまとめましたので、検討している方はぜひ参考にしてください。
1.住友化学園芸 除草剤草退治メガロングシャワー
メガロングシャワーは液体タイプですが、330日間と長い期間での除草が可能です。
少量散布するだけで高い効果があるため、家庭用としても人気の除草剤になります。慣れていない方でも扱いやすいためおすすめです。
2.アースガーデン アースカマイラズ草消滅
こちらの除草剤は、即効性と持続力に優れています。散布後2〜3日で効果が出始め、最長10ヶ月間雑草を抑制することが可能です。
購入後は薄めずにそのまま使うことができるため、扱いやすいのでおすすめです。
3.フマキラー 除草王シャワーS
除草王シャワーSは、2つの有効成分があらゆる雑草の発生を防ぎます。薄めずにそのまま使えるので、誰でも扱いやすいです。
プラスチック製のボトルなので、使用後は小さくまとめてそのまま捨てられます。
塩を撒けば雑草は生えない?危険性は?
塩を撒けば雑草の発生を抑制することができます。塩分は水分を吸収する性質があるため、雑草に充分な水分が行き渡らなくなるためです。充分な水分を吸収することができないため、雑草は枯れてしまいます。
塩を撒く際は、枯らしたくない植物の近くには撒かないようにしましょう。
塩分は土壌中に残りやすく、水をかけても無くなりません。そのため、塩を撒いた場所に花や植物を植えると枯れてしまう可能性があります。
塩で雑草を枯らすことはできますが、枯らしたくないものまで影響が出てしまうので注意が必要です。
雑草が一生生えない訳ではありませんが、扱う際は、このような塩分の性質を理解したうえで利用しましょう。
その他の雑草を生えにくくする方法5つ
1. 防草シートを敷く
防草シートは、雑草の種に必要な日光や酸素を遮断することで発芽を防ぎます。ホームセンターなどで手軽に入手でき、施工も比較的簡単。
庭全体や通路、植栽スペースの周辺など、雑草が気になる場所に敷くだけで、効果的に雑草の発生を抑えることができます。耐久性の高いシートを選べば、数年にわたって防草効果を維持できます。
<注意点>
シートを敷く際にすき間があると、そこから雑草が生えてしまいます。また、紫外線で劣化するため、上に砂利などを重ねて保護するのが理想です。
2. 砂利を敷く
砂利は見た目もよく、雑草対策としても効果的です。特に歩道や駐車スペース、建物まわりなどに適しています。砂利が地面を覆うことで日光を遮り、雑草の成長を妨げます。
さらに歩くと音がするため、防犯対策としても人気です。防草シートと併用すれば、より高い効果を発揮します。
<注意点>
砂利の下にシートを敷かないと、砂利の間から雑草が生える可能性があります。また、年数が経つと砂利が土に沈み込んで薄くなってしまうため、定期的な補充や整地が必要です。
3. 草取りを小まめに行う
最も基本的で確実な方法が手作業による草取りです。雑草が小さいうちに抜いておくことで根が張る前に対処でき、再発もしにくくなります。
とくに春から夏にかけての成長期には、週に一度の頻度で手入れを行うと、草の広がりを大きく抑えられます。
<注意点>
炎天下での作業や中腰の姿勢が長く続くと、身体への負担が大きくなります。早朝や夕方など涼しい時間帯を選び、手袋や草取り道具を使うことで作業効率と安全性を高めましょう。
4. グランドカバー植物を植える
芝生やクラピア、リュウノヒゲなどのグランドカバー植物を庭に植えると、地表を覆って雑草の生育スペースを減らせます。
見た目も美しく、ナチュラルな景観をつくれるため、雑草対策とガーデニングを兼ねた方法として人気があります。環境に合った植物を選ぶことが重要です。
<注意点>
植え付けてすぐは密度が低く、雑草が生えやすい時期があります。根づくまでの管理が重要で、水やりや除草作業が必要です。
5. 固まる土を使う
「固まる土」は、水をかけると硬化して舗装のようになり、雑草が根を張れない状態を作る資材です。
ナチュラルな見た目で、庭や通路、駐車スペースなどに適しています。水はけがよく歩きやすいため、雑草対策だけでなく庭の利便性も高まります。
<注意点>
施工時の整地が不十分だと、仕上がりが凸凹になったり、雨で水たまりができることがあります。しっかりと下地をならし、勾配をとるなどの基本的な施工手順を守ることが大切です。
まとめ
今回は、長期間生えない除草剤について解説してきました。長期間雑草の発生を防ぐ製品が数多くあり、どの除草剤を選べばいいのかわからないという方も少なくないでしょう。そのような場合は、当記事を参考にして除草剤を選んでみてはいかがでしょうか。
長期間効果が持続するのは粒剤が一般的です。しかし、中には液剤でも長期間雑草を抑えることができるものもあります。当記事を参考にしながら、最適な除草剤を選択してください。