古くなったオイルヒーターを処分したいけれど、処分方法が分からず迷うことがあります。サイズも大きく、構造も把握できていないため、倉庫や押入れにしまったままという人も多いでしょう。
今回は、使わなくなったオイルヒーターの処分方法や捨て方を解説します。
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目次
オイルヒーターは何ゴミ?粗大ゴミ?
一般的に、オイルヒーターは粗大ゴミとして分類されます。ただし、自治体によって粗大ゴミの分別ルールが異なるため、一概には言えません。例えば、50cm以内に収まるような小さなサイズのオイルヒーターであれば、不燃ゴミに該当するケースもあるでしょう。
オイルヒーターを自治体の分別方法に従って処分する際は、必ず自治体のルールを確認してから処分する必要があります。
また、自治体によっては、オイルを抜いてから出すように指示されていることもあるので、注意して処分するようにしましょう。
オイルヒーターの寿命
オイルヒーターは、石油ストーブとは異なり、中に入っている難燃性のオイルを電熱器で温めることによって熱を発生させます。非常に手入れが簡単で、オイルヒーターに付着したホコリを払う程度です。
また、寿命が長く、大切に扱えば20年以上は使用できるといわれています。メーカーによって違いがあるものの、一度購入すると長く使える電化製品といえます。
オイルヒーターの販売メーカー
オイルヒーターのメーカーには、デロンギ、アイリスオーヤマ、ユーレックス、山善、スリーアップなどがあります。
オイルヒーターの自治体別の処分方法
◯東京都港区
粗大ごみ扱いで、処理手数料は800円。
◯神奈川県横浜市
粗大ごみ扱い。ストーブ類(ヒーターを含む)として処理手数料は200円。
◯大阪府大阪市
オイルを抜いていれば粗大ごみ扱い。オイルを抜けないものは回収不可。大きさにより処理手数料は変動。
◯埼玉県さいたま市
回収不可。許可業者へ依頼するなどで処分。
◯愛知県名古屋市
粗大ごみ扱い。
◯福岡県福岡市
粗大ごみ扱いで、処理手数料は300円。
オイルヒーター処分方法・捨て方9個
1. 粗大ゴミとして出す
最も手軽な処分方法が、自治体のルールに従って粗大ゴミに出す手段です。自治体によって処分費用は異なりますが、200〜1000円程度が一般的でしょう。比較的安く処分できるため、手軽に捨てたい人におすすめです。
ただし、粗大ゴミは収集日が少ないケースが多く、すぐに捨てたいときには向いていません。引越し等で、期日までに捨てる場合は、早めに行動することが大切です。出し方も、自治体によって異なるため、事前に確認してから処分しましょう。
2. 不用品回収業者に依頼する
すぐに処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのもおすすめです。最短で当日引き取ってもらえるのがメリットです。不用品回収業者の多くは、1品につき◯◯円、軽トラック1台につき◯◯円といった値段設定をしています。オイルヒーターのみであれば、3,000〜7,000円程度になるケースが多いと思われます。
そのため、オイルヒーターだけではなく、その他のアイテムも合わせて処分したいときにおすすめです。断捨離や引越し前などに利用すれば、お得に捨てられるでしょう。
ただし、不用品回収業者の中には悪徳業者も少なくありません。必ず事前に正確な見積もりをもらってから業者に依頼するように心がけましょう。
3. リサイクルショップで買い取ってもらう
まだ使える状態のオイルヒーターであれば、リサイクルショップに買い取ってもらう方法もあります。最近は、スマホで撮影した写真をLINEやアプリで送付し、簡単に査定をしてもらえるケースもあるので大変便利です。
基本的に、査定自体は無料なので、気軽に依頼してみましょう。高く売るためには、オイルヒーターが活躍する秋冬に売るのがおすすめです。特に、人気メーカーのオイルヒーターは高値がつきやすいでしょう。
4. フリマサイトやオークションで売る
状態が良ければ、フリマサイトやオークションで売るのもおすすめです。場合によっては、リサイクルショップで買い取ってもらうよりも高値がつく可能性もあります。
最近は、スマホで簡単に出品できるので、気負わずに処分できるでしょう。
ただし、売れた後は、自分で梱包から発送作業までを行わなければなりません。オイルヒーターは、サイズが大きいので、送料や梱包費用も含めて値段設定するようにしましょう。
5. メーカーの回収サービスを利用する
オイルヒーターのメーカーによっては、回収サービスを利用することもできます。再資源として回収してもらえば、地球環境にも貢献できるので罪悪感も少ない点がメリットです。
全てのメーカーで、回収サービスを行っているわけではないので、処分時はメーカーに問い合わせてみましょう。リサイクルにかかる費用は、メーカーが持つのが一般的ですが、送料は依頼者の負担となります。
6. 家電量販店の下取りサービスを利用する
大型の家電量販店や通販サイトでは、下取りサービスを行っているケースがあります。新しいオイルヒーターを購入する場合に使えるサービスですが、古くなった製品でも下取りしてもらえるケースが多いので助かります。
しかも、配達サービスがある店舗であれば、新しいオイルヒーターの搬入時に引き取ってもらえるので便利です。ただし、あくまでも下取りなので、購入の予定がない場合は利用できません。
7. 鉄くず回収業者に持ち込む
近場に、鉄くず回収業者やスクラップ業者があれば、リーズナブルに処分できます。自分で持ち込む場合は、無料で引き取ってもらえるケースが多いでしょう。
引き取りを依頼するのであれば、運搬費がかかる可能性があるので、事前の確認が必要です。また、オイルが入った状態では引き取ってもらえないことが多いため、作業の手間がかかります。
あくまでも、ゴミとして処理されるので、故障したり古くなったりして使えないオイルヒーターを処分する際に使える方法です。
8. 掲示板サイトを活用する
近隣住民同士で不用品のやりとりを行う掲示板サイトを利用するのもおすすめです。オークションやフリマサイトとは異なり、個人間のやりとりとなります。
一般的に、登録は無料で、個人情報を入力する必要がないので、気軽に始められるでしょう。掲示板サイトを閲覧しているユーザーも多いので、意外と近場でオイルヒーターを必要としている人に出会える可能性があります。
取引が成立すると、運搬したり引き取りに来て持ったりという手間がかかる点がデメリットです。
9. 知人に譲る
オイルヒーターを欲しがっている友人や知人がいれば、譲ってあげるのも一つの手段です。この場合、壊れているオイルヒーターは譲れないので、状態が良いものに限ります。
処分手数料もかからず、欲しい人の手に渡るので、気持ちよく取引ができるでしょう。大切に使っていたオイルヒーターであれば、なおさら身近な人に使ってもらう方が安心です。
デロンギのオイルヒーター処分方法
デロンギのオイルヒーターは、粗大ごみで処分する方法などの他に、メーカーの「再資源化システムによる回収」という方法が用意されています。
処分費用は送料のみです。ただし、最初に梱包されていた箱がない場合は自分で箱を別途用意する必要があります。
オイルヒーターは小型家電リサイクル法の対象?
小型家電リサイクル法とは、環境省が定める法律です。パソコンや携帯電話、炊飯器など、ほとんどの家電製品が、小型家電リサイクル法に該当します。
しかし、オイルヒーターは、自治体によって小型家電リサイクル法の対象となっていないため注意が必要です。
対象外となっている場合は、粗大ゴミで捨てたり不用品回収業者に依頼したりと、自分で処分方法を考える必要があります。小型家電リサイクル法に該当するかを自治体に確認してから処分するようにしましょう。
オイルヒーターの処分費用
自治体の粗大ごみで処理する場合、粗大ごみ処理券を購入する必要があります。例えば、東京都杉並区では800円です。ただ、オイルが抜けないものは粗大ごみに出せない可能性があります。横浜や大阪市ではオイルが抜けないものは受け付けていません。
型番が新しい有名メーカーの商品であれば、買取してもらえる可能性があります。ただ買取価格は数千円〜一万円程度に収まることが多くなります。
不用品回収の場合は、単品であれば数千円程度でしょう。他にも粗大ごみを出せば割安になる可能性が高くなります。
家電量販店別の処分費用
続いては、家電量販店にオイルヒーターを引き取ってもらう場合の費用について解説します。量販店によって条件が異なるため、「ヤマダ電機」「ヨドバシカメラ」「ケーズデンキ」「エディオン」の4社を例に見ていきます。
ヤマダ電機の処分費用
ヤマダ電機では、小型家電回収サービスを行っています。小型家電リサイクル法の対象品に限って引き取り可能です。
例えば、電子レンジは1,100円で引き取っています。また、指定の段ボールに入れば、一箱につき1,650円で回収可能です。
オイルヒーターについては、明記されていないため、事前に確認してから依頼しましょう。
ヨドバシカメラの処分費用
ヨドバシカメラでは、故障して動かない危機でも回収しています。処分費用は、3辺の合計サイズと重量に応じて設定されています。
例えば、150cm以下かつ20kg以下のオイルヒーターであれば、1,100円で処分可能です。一部対象外のエリアもあるので、注意しましょう。
ケーズデンキの処分費用
ケーズデンキでは、小型家電リサイクル法に則って、不要になった家電の回収を行っています。オイルヒーターは、大型品目に該当するため、2,200円で処分可能です。引き取りのみで訪問を依頼する場合は、出張料金がかかるので注意しましょう。
エディオンの処分費用
エディオンでは、特殊家電としてオイルヒーターの引き取りを行なっています。3辺の長さの合計が150cm以下で重さが20kg以下の製品が対象です。処分費用は、2,200円ですが、直接店舗に搬入する必要があります。
まとめ
オイルヒーターは、空気を汚さずに使える便利な暖房機器です。しかし、壊れたり不要になったりすると捨て方に困る電化製品でもあります。処分する際は、今回ご紹介した手段を参考にしてみてください。
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