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<執筆者>
東京農業大学卒業。農業法人に勤務中。有機農業なども経験。
農業や家庭菜園を行う際に、雑草の繁殖を抑えるのは非常に重要です。
プロの農家が家庭菜園や畑で作物を作るときは、選りすぐりの除草剤を使用して雑草の繁殖を抑えています。プロが使用している除草剤は、どんなものがあるのでしょうか。
今回は、プロの農家が使用するおすすめの除草剤を紹介していきます。
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目次
除草剤の種類と特徴
選択性と非選択性
除草剤には「選択性」と「非選択性」の2種類があります。
種類 | 特徴 |
選択性 | 特定の雑草にしか効果を発揮せず、他の雑草には効かない除草剤のこと。 一般的には非選択性の除草剤が多く使われるが、場合によっては選択性の除草剤が有効な場合もある。 |
非選択性 | すべての雑草に効く除草剤のこと。 すべての雑草を枯らすことができるため、プロの農家が多く使用している。 |
液状タイプと顆粒タイプ
他にも、除草剤には「液状タイプ」「顆粒タイプ」の2種類があります。プロは、この2種類のタイプを使い分けることで効率よく除草をします。
種類 | 特徴 |
液体 | 浸透性が高く即効性がある。しかし、効果の持続期間は短いため散布のタイミングが非常に重要。 |
顆粒 | 効果が出始めるのは遅いが、持続期間が長い。効果が出るまで大体1週間ほどかかる。その後の除草効果は長く続くため、長期的に雑草防除をすることが可能。 |
プロの除草剤の選び方3つ
除草剤を選ぶときは、以下のポイントで比較しながら最適な除草剤を選びましょう。
①生えている雑草に対して効果があるか
プロが一番重要視しているポイントは、「枯らしたい雑草に対して効果があるのか」という点です。
除草剤の種類は非常に多岐にわたります。そのため、どの除草剤が今生えている雑草に有効なのかをしっかりと確認する必要があります。
雑草の生命力は非常に強く、除草剤の効き目が甘いとすぐに復活するので注意が必要です。
そのためプロは、除草剤の注意書きをよく読んで本当に効果がある除草剤なのかをしっかりと確認しながら慎重に除草剤を選んでいます。
②散布面積に対してのコスト面
プロが除草剤を使うときは、かなり広い面積に散布することが多いです。家庭菜園のような小規模での散布であれば、除草剤のコスト面での心配はそこまで無いかもしれません。
しかし面積が広く散布量も多くなると、金額が大きく変わってしまいます。欲を言えば「安くて効果が高い除草剤」を使用したいですが、なかなか難しいです。
プロは、そのようなコスト面の部分も頭に入れながら最適な除草剤を選びます。
③散布場所に最適か
散布場所がどのような状態なのかも重要な判断基準です。砂利がある、土が緩い、作物との距離が近いなど、散布場所の状況はいつも同じとは限りません。
そのため、状況によって適切な除草剤を選択する必要があるのです。
砂利がある場合は、顆粒タイプの除草剤だと効き目がばらつきます。砂利があると平らでないため、顆粒が地面に一定に散布されないので、効果が均等に出ないのです。
土が緩い場所では顆粒タイプのものが最適です。地面に水分があると、顆粒が溶け出すため効果が早く出ます。
このように、散布場所によって最適な除草剤は異なります。プロは、散布しようとしている場所がどんな場所なのかをしっかりと把握し、最適な除草剤を選んでいるのです。
プロが使う除草剤おすすめ10選
プロが使っているおすすめの除草剤を紹介していきます。
1.日産化学工業 ラウンドアップマックスロード 希釈タイプ
日産化学工業で販売している「ラウンドアップマックスロード」は、プロの方々が愛用している除草剤です。希釈タイプなので水で薄めて使用します。
この除草剤の特徴は、雨や朝露などの水滴に強く、低温にも強いという点です。他の除草剤と比較すると、散布後に雨が降っているなどの条件が悪い時でも高い効果を発揮します。
その理由は、抜群の「吸収力」です。散布すると雑草の内部へと有効成分が浸透していき、枯らします。散布後に雨が降ってしまった、などの悪条件でも高い効果を発揮するため、プロの方も愛用している製品です。
2.BASFジャパン バスタ液剤
「BASFジャパンのバスタ液剤」は、除草が難しい頑固なスギナへも高い効果を示します。スギナの地下茎は非常に奥深くまで伸びており、散布しても次から次へと生えてくるほど頑固です。
しかし、BASFジャパンのバスタ液剤は、地下深くまで伸びているスギナの根もしっかりと枯らします。
1年生雑草には200倍、多年生雑草には100倍での散布がおすすめです。他の雑草にも高い除草効果を示すので多くのプロが愛用しています。
3.石原バイオサイエンス シバゲンDF水和剤20g
石原バイオサイエンスで販売している「シバゲンDF水和剤」は、芝専用の除草剤です。一般的な除草剤を使用すると、芝は枯れてしまいます。しかし、専用の除草剤を使用することで、特定の雑草を枯らすことができるのです。
この除草剤の特徴は、適用雑草が多いということです。日本芝、西洋芝、センチピートグラスなどの芝に対して使用することができます。芝の除草は難しいですが、プロも愛用しているおすすめな除草剤です。
4.アグロカネショウ カソロン粒剤
アグロカネショウの「カソロン」は、粒剤タイプの除草剤です。粒剤タイプの除草剤の特徴は、「残効性」が高いという点です。
雑草付近にカソロンを散布することで、根から有効成分を吸収します。その後は10日ほどで雑草が枯れ始め、2〜3ヵ月間雑草の発生を抑制することが可能です。有効成分が土中の種子に作用し、発芽を防ぐことができます。
しっかりと効果を出すためには、雨天の翌日などの土壌が湿っている状態で散布してください。
5.石原バイオサイエンス アージラン液剤
石原バイオサイエンスが販売している「アージラン」という除草剤は、希釈タイプの除草剤で多くのプロも愛用しています。希釈タイプなので広い面積への散布にも最適です。
幅広い雑草を枯らすことができるため、万能な除草剤として重宝しています。
葉が大きい又は葉の数が多いと吸収量が多くなるため、高い効果を発揮します。イネ科、広葉雑草、枯れにくい雑草などにも有効です。
6.シー・ジー・エス 原液タイプ エイトアップ
ジー・ジー・エスの「エイトアップ」は、「非選択性茎葉処理移行型」の除草剤です。非選択性なので、幅広い種類の雑草を枯らすことができます。枯らしたい雑草によって倍率を変えて散布すると効果的です。
散布後、雑草が枯れた後に播種をして植物を植えられるため、家庭菜園などにもオススメです。
7.丸和ケミカル 芝生用除草剤 MCPP液剤
芝生専用除草剤である、丸和ケミカルの「MCPP液剤」は、頑固な雑草であるクローバーなどにも効果があります。
液剤なので、水で薄めて散布すると効果的に除草することができます。価格もリーズナブルなので、気軽に除草が行えます。
8.石原バイオサイエンス ザイトロンアミン液剤
石原バイオサイエンスの「ザイトロンアミン液剤」は、造園屋も愛用する除草剤です。
液剤なので薄めるだけで散布することができるため、手間がかからず簡単に散布することができます。
9.BASFジャパン 畑作除草剤 ゴーゴーサン細粒剤
畑などでの野菜作りに欠かせないのが、この「ゴーゴーサン細粒剤」です。
値段もお手頃で、家庭菜園などでも使いやすい商品になります。細かい粒剤なので風に強いため、悪条件でも高い効果を発揮します。
10.ハート グリホエースPRO
この除草剤の特徴は、土に残らないため環境に優しいということです。薬剤が土に落ちると微生物によって分解されるため、土中に残りません。
水で薄めて散布するだけなので、広い面積への散布も手間がかからず楽にできます。
業務用で広範囲に使える除草剤おすすめ3選
業務用として広範囲に使えるおすすめの除草剤を紹介していきます。
1.日産化学工業 ラウンドアップ マックスロード
ラウンドアップマックスロードは、希釈タイプで水で薄めて広範囲に散布ができます。業務用として使用するにはおすすめの除草剤です。
ラウンドアップマックスロードは、雨や朝露に強いなどの特徴もあるため、業務用として利用されることが多い除草剤になります。
植物への有効成分の吸収力が非常に強く、散布後は高い効果を発揮します。土表面に落ちても自然分解するため自然に優しい除草剤です。
2.ハート グリホエースPRO
株式会社ハートの「グリホエースプロ」は、原液を水で薄めるだけで散布ができるので広範囲に散布する際にはおすすめです。
根からではなく、葉から有効成分を吸収するため速効性があります。原液で販売しているため、濃度を変えて散布すると頑固な雑草でも枯らすことが可能です。
家庭菜園などの小規模への散布は、ジョウロなどで行えます。また、空き地などの広い敷地では業務用の散布機がおすすめです。小規模でも、広い敷地への散布でも、両面使いがしやすいため、業務用としておすすめです。
3.住友化学園芸 クサノンEX粒剤3kg
「クサノンEX」は、粒剤なので残効性に非常に優れています。3kgで最大600㎡散布することができます。
業務用としておすすめの理由は3つです。「優れた残効性」「頑固な雑草へも効果がある」「効き目が早い」という特徴があり、業務用として多くのプロが使用しています。散布可能面積が広いためおすすめです。
農業で使う除草剤おすすめ3選
農業で使用する際のおすすめの除草剤を紹介します。
1.フマキラー カダン除草王 ザッソージエース 2L
フマキラーの除草剤である「ザッソージエース」は農業をする際にはおすすめです。おすすめポイントは、雨に非常に強いという点です。
散布後1時間経てば、雨に当たっても高い効果が発揮されます。天候によって作業の段取りが変化する農業において、散布後の悪条件に強いというのは非常に心強いです。
プロの農家が愛用しているおすすめの除草剤になります。
2.住友化学園芸 グリーンスキットシャワー 4L
住友化学園芸の除草剤、「グリーンスキットシャワー」は、畑作などの際におすすめです。
作物と作物の間に雑草が生えることが非常に多いですが、この製品はそのような場合でも使用が可能です。
一般的な除草剤だと、効果が強すぎて作物まで枯らしてしまうこともあります。ですが、こちらの製品は畑でも使用が可能なのでおすすめです。家庭菜園や庭先などでも使用することができます。
3.住友化学園芸 クサノンEX粒剤 3kg
粒剤タイプの「クサノンEX」も、農業の現場では非常に有効です。優れた残効性があるため雑草の発生を抑制し、長期での除草が可能です。
片手で簡単に散布ができるため、散布も簡単に行えます。スギナやササなどの頑固な雑草にも効果があり、プロの農家も愛用している除草剤です。
家庭菜園で使う除草剤おすすめ3選
家庭菜園におすすめの除草剤をご紹介します。
1.アースガーデン おうちの草コロリ
アース製薬で販売している、「おうちの草コロリ」は、食品由来の成分なので、子供やペットがいる家庭でも安心して使用することができます。
土に薬剤が落ちると、土壌中で分解されるので安心です。散布後も土に有効成分が残り、雑草の種の発芽を防ぐことができます。
最長1.5ヶ月除草効果があるため、家庭菜園での利用にはおすすめです。
2.住友化学園芸 グリーンスキットシャワー 4L
「グリーンスキットシャワー」は、家庭菜園でも有効に活用できます。
家庭菜園は、作物と作物の距離が近いという特徴があるため、その間に雑草が生えると除草をする必要があります。
そのような場合は、こちらの製品がおすすめです。また、散布後に雑草が枯れた場所への作物の播種も可能です。
3.レインボー薬品 ネコソギエースV粒剤 3kg
レインボー薬品の「ネコソギエースV粒剤」も家庭菜園ではおすすめです。この製品は3種類の有効成分を含んでおり、頑固な雑草にも高い除草効果を発揮します。
家庭菜園の現場ではさまざまな雑草が発生するため、取りこぼしの除草の手間もありません。
除草剤を使うタイミングや時期
除草剤を使うタイミングとしておすすめなのは、草丈が短い時です。
草丈が長いと除草剤の効き目が弱くなってしまうことがあるため、注意が必要です。草丈20cmほどであれば、除草剤で簡単に枯らすことができます。
除草剤を使う時期としておすすめなのは春です。春は雑草も生長に勢いが無く、草丈も短いので散布後も効果が出やすくなります。
逆に夏は雑草の生長スピードも速いため、タイミングを逃すと除草剤が効かない場合もあるので注意しましょう。
除草剤の効果的な使い方
除草剤の効果を最大限に引き出すためには、草丈が短い時を逃さず散布することです。草丈が伸びると、除草剤の濃度を上げなければ効果が薄れてしまいます。
そのため、適期での散布は非常に大切です。草刈りを終えてすぐに散布したり、春先の草がまだ短い時を狙って散布するようにしましょう。
また、除草剤の種類によって最適なタイミングでの散布を心掛けると良いです。
種類 | 最適なタイミング |
粒剤 | 地面が湿っているような時がおすすめの散布タイミング。 粒剤は有効成分が土に溶け出して効果が出るため、土が濡れている時の方が効果が出る。 |
液剤 | 雨が降らない天気の良い日がおすすめの散布タイミング。 液剤は葉面散布によって効果が出るため。 |
除草剤によって特徴は異なりますが、それぞれ理解しながら効果的に使うようにしましょう。
除草剤を使うときの注意点3つ
除草剤を使う時の注意点を紹介します。
①素肌は出さない
除草剤を使う時は、素肌をしっかりと守るようにしましょう。
除草剤は、人間の皮膚に付着すると炎症を引き起こすことがあります。そのため、ゴーグルやマスク、長袖といった格好で散布するようにしましょう。
②風の強い日は散布しない
風の強い日に散布すると、周囲に除草剤が飛び散ります。粒剤はよっぽどでない限りそこまで影響はありませんが、特に液剤は注意が必要です。
除草剤が目や肺などの身体に入ると、最悪の場合死に至るような大事故にもなりかねません。そのため風の強いような日は散布を延期するようにしてください。
③保管の際は子供が手の届かない所へ
一番注意しなければいけないのは、子供が誤って飲み込んだりすることです。
除草剤を飲んでしまうと大変危険なので、子供が手の届かない場所で保管するようにしましょう。
高さのある場所や、保管庫に鍵をかけておくなどして工夫して保管するようにしてください。
まとめ
除草剤は、プロの方々も多く利用しています。効果的に利用するためには、それぞれの除草剤の特徴をしっかりと把握し、適期での散布がポイントです。
おすすめの除草剤をいくつか紹介してきましたが、共通して言えることは「適期での散布」です。
いくら高い除草剤を使用しても、適期を逃すと除草剤の効き目が薄くなるので注意しましょう。