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<執筆者>
東京農業大学卒業。農業法人に勤務中。有機農業なども経験。
ホームセンターやネットショップでは、数多くの草刈機が販売されています。実際にプロが使う場合、おすすめの草刈機はどういうメーカーなのでしょうか。
当記事では、プロが使う場合におすすめな草刈機を紹介していきます。今後の購入の際に、ぜひ参考にしてください。
プロ用草刈機の選び方4つ
①動力源で選ぶ
草刈機が必要とする動力源は、大きく分けて2つです。エンジンタイプの物と、バッテリータイプの物になります。
動力源 | 特徴 |
エンジン | ガソリンさえあればどこでも使用することが可能。広い土地でも安心して使用することができます。充電する必要が無いため、コードなどの余分なものが一切ついていません。 |
バッテリー | 軽量で音が静か。家庭菜園や庭の手入れなどに向いています。バッテリーには限りがあるため、広範囲の草刈りにはあまり向きません。 |
②刃の形状で選ぶ
草刈機の刃には主に3種類あります。ナイロンカッター、チップソー、金属刃の3種類です。
刃の種類 | 特徴 |
ナイロンカッター | 細いひも状のナイロンを刃の取り付け部分にセットして使用します。硬い物のそばを刈るときにおすすめ。 |
チップソー | 現在販売されている草刈機で一番主流。刃の先端に金属片が取り付けられており、硬い草木でも簡単に刈ることができます。刃の先端に取り付けられている金属片は、消耗するため交換が必要です。 |
金属刃 | チップソーよりも刃が少なく、刃の先端に金属片がついていません。金属刃は硬い草木でも安心して刈れるのが特徴。刃の向きを変えれば両側から使用することができ、耐久性が一番高い刃です。 |
③使用する現場で選ぶ
使用する現場の条件も、草刈機を選ぶ際には重要です。例えば、以下のように現場の状況で選び方が異なります。
<斜面>
「斜面」で草刈機を使用する場合は、肩掛け式よりも「背負い式」の方が作業しやすいことが多いです。地面が斜めになっていると、肩掛け式では刃が不安定になってしまい刈りにくいです。
<硬いものが多い現場>
石などの「硬い物が多い現場」では、ナイロンカッターがおすすめです。チップソーや金属刃などは、硬い物に当たると欠けてしまいます。そのため、ナイロンカッターは硬い物が多い現場に適しているのです。
④ハンドルの形状で選ぶ
ハンドルの形状で草刈機を選ぶという方法もあります。草刈機のハンドルは、以下の3種類があります。
ハンドルの種類 | 特徴 |
両手ハンドル![]() |
「U字ハンドル」とも呼ばれ、U字型のハンドルが特徴です。両手でしっかりと握ることができるため、誰でも安全に使用することができます。 |
ループハンドル![]() |
ハンドル部分が小さな輪になっているのが特徴です。平面と斜面の両方で使いやすいハンドルです。 |
ツーグリップ | 草刈機本体を握るタイプのハンドルです。握る部分は草刈機の軸本体なので、斜面での草刈に向いています。 |
プロ用草刈機メーカーおすすめランキング8選
プロにおすすめなメーカーを紹介します。草刈機(刈払機)の中では有名で信頼性も高いメーカーばかりなので、購入の際にはご検討ください。
1. 共立
共立はプロが納得する品質の草刈機が多く、さまざまな現場の状況でもストレスなく作業をすることができます。
ハンドル別、刃別、背負い式、肩掛け式など取り揃えている草刈機の種類は多種多様です。多くの現場で共立の草刈機は活躍しており、さまざまな状況でも安定して作業をすることができます。
おすすめ製品は「SRE2731UT」と「SRE2720UHS-SB」の2種類です。
「SRE2731UT」は一番スタンダードで軽量モデルのため、誰でも扱いやすい草刈機になります。
「SRE2720UHS-SB」は衝撃センサーが内蔵されており、転倒すると刃が回転しないため安全です。
2. 丸山製作所
丸山製作所は、創業120年の歴史あるメーカーです。長年の物作りで蓄積された実績と経験によって、高品質で高い耐久性を誇っています。
また、最新技術の導入によって燃費性能の向上、最大出力の向上、軽量化などが図られています。
日々多くの現場をこなすプロにとって、「作業性」が高い丸山製作所の草刈機は高品質のものが多いです。
おすすめ商品は「MB2210U」と「MB2710U」になります。
「MB2210U」は、軽量でありながらパワフルさが特徴です。
「MB2710U」は、抜群のパワーが特徴の製品です。どちらも軽量でパワーがあるため、誰でも安定して草刈を行えます。
3. ゼノア
日本では「ゼノア」の名前で有名ですが、「ハスクバーナ・ゼノア株式会社」が正式名称です。2007年にスウェーデンのハスクバーナグループが日本を拠点に事業を展開するようになりました。
ゼノアの特徴は、海外の技術力も取り入れているという点です。エンジンをかけた時の始動性、アクセルを入れた時の加速性そして低燃費といった、プロが作業をするうえでの作業性の高さが特徴となっています。
おすすめの製品は「BC222ST-W-EZ」と「BCZ275GL-L-DC」になります。
「BC222ST-W-EZ」は、コンパクトで誰もが使いやすいスタンダードタイプです。
「BCZ275GL-L-DC」は、長い棹と高い耐久性を兼ね備えているため、傾斜がきつい現場でも安定的に刈ることができます。
4. ホンダ
自動車で有名なホンダですが、農業用機械も販売している技術力の高いメーカーです。ホンダの特徴は、安全性の高さと保険の充実にあります。
安全面では、草刈作業をしている際の飛び石(小石が飛ぶこと)を防ぐために「ガード」が取り付け可能です。ガードがあることによって、飛び石を防ぎケガや事故を防ぐことができます。
また、自動車メーカーでもあるため保険面も充実しています。車のガラスを傷つけてしまった場合でも使える保険があるのでおすすめです。
ホンダでおすすめな製品は「UMK435」と「UMR425」の2種類です。
「UMK435」は扱いやすいサイズ感が特徴となっています。
また「UMR425」は、背負い式の草刈機で過酷な現場での使用にも適しているタフな製品です。
5. 京セラ
電子部品などを製造するメーカーとして有名な「京セラ」ですが、草刈機も販売しています。京セラは、電子機器の製造を中心に事業展開している大手企業です。
電子部品を製造する高い技術力を駆使して、電動式・バッテリー式の草刈機を多く取り揃えています。
プロが使用する現場では、電動式やバッテリー式の草刈機が向いている場合もあります。電動式とバッテリー式の特徴は、作業時の「静粛性」です。
京セラのおすすめな草刈機は「AK-3000」と「AK-6000」です。
「AK-3000」は金属刃とナイロンコードを使い分けることができる優れ物。
「AK-6000」は電動でありながら余裕のあるパワーが特徴の製品となっています。
6. KOSHIN
KOSHINは1948年に創業された企業です。創業当時はポンプの開発を中心として、幅広い分野で事業展開してきました。
そんなKOUSHINですが、草刈機の開発も行っています。中でも「手押し式エンジン草刈機」は作業性と安全性の向上が図られており、現場でも活躍しています。
画期的な製品開発力が強みのKOSHINは、確かな技術力と信頼性の高さがあるためおすすめなメーカーの一つです。
中でも「EBC-35C」と「SBC-1825LB」は人気となっています。
「EBC-35C」は手押し式のため、長時間の草刈りでも疲れにくくおすすめです。
「SBC-1825LB」は電動式ですが、力強いパワーで生い茂った現場の草刈りも簡単にすることができます。
7. 新ダイワ
新ダイワ工業株式会社は、過去に農業用機械などを生産していた企業です。現在では、株式会社やまびこが吸収合併しました。そのため「新ダイワ」は、株式会社やまびこのブランドの一つとなっています。
複数の企業の技術力を取り入れ生産される刈払機は、高品質で耐久性も高くプロからは人気のメーカーの1つとなっています。
おすすめの刈払機は「RM3027-2TD15」と「RK3026-PT」です。
「RM3027-2TD15」は、プロの現場でも活躍している製品になります。肩掛け式で疲れにくく、排気量も大きいため山林などの現場にはおすすめです。
「RK3026-PT」は背負い式の刈払機でループハンドルのため、傾斜がきつい場所でも作業が楽にできます。排気量も25㎥と丁度良く、プロの現場で活躍している製品です。
8. マキタ
マキタは1915年に創業された企業です。1958年には国内初の携帯用電気カンナを開発しました。
マキタが得意としている「電動技術」を取り入れ、草刈機も販売しています。エンジン式の製品も扱っていますが、主力は電動式・バッテリー式となります。
マキタでおすすめの製品は「MUR194DZ」と「MUX60DZ」になります。
「MUR194DZ」は、刃の交換を簡単に行うことができます。日々忙しい現場ですが、簡単に刃を交換できるため作業率も良いです。
「MUX60DZ」は、アタッチメントを変えるだけで草刈の他にもさまざまな作業をすることができます。豊富な作業をこなせるので、プロが使う現場では大活躍するでしょう。
背負い式のプロ用草刈機おすすめ3選
草刈機は、肩掛け式と背負い式の2種類に分けることができます。プロが作業をする現場では、斜面が急だったり草木が茂っていたりと過酷な現場が多いです。
そのような現場では、肩掛け式よりも背負い式の方が作業性の面で優れているためおすすめです。そんな背負い式の草刈機について、プロが使用する際のおすすめの製品をまとめたので参考にしてください。
1. RME3200LT(共立)
こちらは、共立で販売している草刈機です。30㎥を超える大排気量で、パワフルさが特徴の草刈機になります。
疲れにくいフレーム構造を取り入れて作られており、ハードに刈る際も効率よく作業することができます。
2. MBS3610-1(丸山製作所)
こちらは、丸山製作所で販売している背負い式草刈機になります。作業性重視で設計されているこちらの草刈機は、ぎりぎりまで軽量化が図られているため作業がしやすいです。
棹部分はロング構造なので、斜面が急な場合でも楽に草を刈ることができます。
3. BK3420FL(ゼノア)
ゼノアで販売している背負い式草刈機も、プロの現場で活躍しています。この製品の特徴は、メンテナンスのしやすさです。
簡単な設計になっているため、いざという時も簡単に修理することができます。刃はチップソーの他にも、ナイロンカッターも取り付けが可能です。
プロ仕様と一般用の草刈機の違い
プロが使う草刈機と、一般の方が使う草刈機の大きな違いは、作業をする際に必要な「パワー」です。
庭や家庭菜園の手入れなどといった一般的な草刈りでは、そこまで強力なパワーは必要ありません。しかし、プロが作業をする現場では斜面が急だったり石が多かったりするためパワーが必要です。
現場の状況が悪い場合でも、草刈りを安全に速やかに行わなければいけないのです。その場合、草刈機のパワーが無ければいつまでも草刈作業は終わりません。草が刈れないと、時間がかかるからです。
このように、一般用とプロ仕様の一番の違いは「草刈機のパワー」になります。
コンパクトで軽量の草刈機の方が向いている場合もありますが、パワーが無いと大きな背丈の草を刈ることができないのであまりお勧めできません。大は小を兼ねるとよく言いますが、パワーがある草刈機の方がプロが使用する現場では実用性が高いのです。
草刈機を安全に使うためのコツ3つ
草刈機を安全に利用するためのコツをポイント別に紹介していきます。参考にして安全な作業を心掛けましょう。
①ゴーグルを着用する
草刈りを行う際には、ゴーグルの着用が推奨されています。草刈りを行うことで、地面の小石が飛び散り目にあたる可能性があるからです。
草刈りを行う場所は、必ずしも平坦で石が少ないとは限りません。目に小石が飛んできた場合、最悪の場合失明するリスクもあるため非常に危険です。そのため、必ずゴーグルを着用して作業するようにしましょう。
②作業前の機械の点検
草刈機を安全に扱うために、作業前の機械点検は必ず行うようにしましょう。草刈機はチップソーや金属刃など「刃物」を扱っているので、重篤な事故につながりやすく非常に危険です。
ですので、作業前にボルトの緩みや燃料とエンジン周りのチェックなどは必ず行いましょう。
草刈機を使って作業をしている際に、「刃が外れて飛んでいった」という事例も出ています。幸いにも周囲には人が居なかったため、事故にならずに済んだそうです。
このような予期せぬトラブルも起こりうるので、作業前には必ずチェックを行って作業を開始してください。
③周囲に注意して行う
草刈機を使って作業をすると、周囲の状況を把握せずに夢中になってしまうことがあります。もし背後に人が居ることに気が付かずに草刈機を振り回したら、大きな事故につながる可能性があります。
プロの現場でもそのような事故は起こっているので、周囲の状況把握には注意が必要です。
大人数での草刈り作業中に周囲に気付かず、作業員の人がケガをするという事例がありました。このようにプロの現場では、人数が多い中で作業をすることもあるため特に注意が必要になります。
まとめ
今回は、プロ用におすすめの草刈機メーカーをご紹介してきました。共立、丸山製作所、ゼノアなどは多くの現場で導入されている人気メーカーです。
共立、丸山製作所は、長年の物作りをしてきた実績があるため品質と信頼度は国内でもトップクラスを誇ります。ゼノアは、海外の技術力も取り入れられているためパワフルさが特徴です。
どのメーカーもプロにとっては扱いやすく信頼できる製品が多いので、購入をご検討している場合は参考にしてください。