アウトドアブームが広がっている昨今、カセットコンロを使って料理をする機会も多いでしょう。そこで困るのが、ガスボンベ缶の処分方法です。
今回は、ガスボンベの処分方法を解説するとともに、未使用の場合の処理方法など留意すべき点にも触れていきます。
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目次
ガスボンベ缶(カセットボンベ)は何ゴミ?
ガスボンベ缶(カセットボンベ)は、基本的に金属の容器になっているので、ほとんどの自治体が不燃ゴミもしくは資源ごみとして取り扱っています。
ただし、家庭ゴミとして出す際は、中身を空にしておかなくてはいけません。中身があるガスボンベ缶は回収されないケースがほとんどなので留意しておきましょう。
その他、自治体によっては危険物のジャンルに分類している地域もあります。危険物の場合は、定期的に回収していない可能性が高く、自己搬入が求められるでしょう。
また、中にはガスボンベ缶の回収自体が対象外に指定されていることも少なくありません。そのため、ガスボンベ缶を捨てる際は、事前に調べしてから処理するように心がけましょう。
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ガスボンベの使用期限
一般家庭において、ガスボンベを使う機会は滅多になく、登場するのは仲間が集まった時のバーベキューや冬場に鍋をする際くらいでしょう。そのため、長らく使っていないガスボンベを放置したままになっている家庭も少なくありません。
ここで気になるのが、ガスボンベの使用期限です。基本的に、ガスボンベ缶の底を見ると、製造年月日が書かれています。
ガスボンベ缶が安全に使えるのは、製造年月日から7年程度が一般的です。
とはいえ、これはガス自体の寿命ではなく、劣化しやすいゴムパッキンの寿命であり、ゴムパッキンが劣化してしまえば、7年より早くても使用できません。また、容器の金属も錆びやすいため、保管場所によっては早く劣化する可能性があるでしょう。
ガスボンベの処分方法・捨て方4個
1. 自治体の処分方法で捨てる
全て使い切り、中身が空になっていれば、自治体の処分方法に則って処理する手段が一般的です。自治体によって、不燃ゴミや資源ごみとして指定されているので確認してから処理しましょう。
また、自治体によっては発火性危険物というジャンルに分類されているパターンもあります。その場合は、定期的に回収していないエリアが多いので、自己搬入する必要があります。必ず、事前に確認してから処分することが肝要です。
2. 不用品回収業者に依頼する
気軽に処分したい場合は、不用品回収業者に依頼すると良いでしょう。ガスボンベ缶に限らず、様々な不用品をまとめて処分してくれるので、他のゴミがある際にも助かります。
また、不用品回収業者であれば、廃棄物のプロであるため、処理方法が難しいアイテムでも安心して任せられるでしょう。
ただし、業者によってはガスボンベ缶が引き取り対象になっていないケースもあるので、事前に確認しておく必要があります。
3. リサイクルショップで売る
中身が残っている状態であれば、リサイクルショップで売る方法もあります。ただし、使いかけのガスボンベ缶は買取してもらえないケースが多いので、リサイクルショップを使う際は新品同様のものを手放すタイミングに限られるでしょう。
また、新品であっても使用期限を過ぎているものや、錆びたり破損していたりすると引き取ってもらえません。必ず、状態を細かく点検してから売るように心がけましょう。
4. 友達に譲る
ガスボンベを必要としている友達がいたら、譲ってあげるのも良いでしょう。ただし、この場合も未使用品に限ります。
例えば、鍋をする際にガスコンロを使っていたけれどIHに換えた際には、新品のガスボンベ缶が余ることもあるでしょう。友達の家庭でガスコンロを使用している場合、新品のガスボンベ缶がもらえれば大変重宝します。
ガスボンベ(カセットボンベ)の自治体別の捨て方
◯東京都杉並区
不燃ごみ。なるべく使い切り、その他の不燃ごみとは別の中身の見える袋に入れる。収集職員がわかるように「スプレー缶」や「危険」などと袋に表示する。
◯神奈川県横浜市
「スプレー缶」ゴミとして燃えるゴミの日に収集。中身が確認できる透明または半透明の袋に入れる。
◯埼玉県さいたま市
中身が残っている場合、穴あけせずに、「中身あり」と書いた貼り紙をつけて透明袋に入れ、収集所のはじに出す。
◯大阪府大阪市
資源ごみ。中身の見える透明または半透明の袋に入れて出す。
◯京都府京都市
完全に使い切って穴を開けずに、小型金属類と一緒にごみ袋に出す。
ガスボンベの処分費用
費用を抑えて破棄する際は、自治体の処分方法に則って出すのがおすすめです。自治体であれば、指定のゴミ袋代のみがかかるので、他のゴミと合わせても数百円程度で済みます。
自治体が運営する処理施設に搬入する場合でも、200円程度で引き取ってもらえるのが一般的です。
不用品回収業者に依頼する場合は、業者によって異なりますが、数千円程度と幅があります。お得に不用品回収業者を利用するなら、他にも不用品があるときに依頼した方が良いでしょう。
軽トラ1台分で20,000円程度に設定しているケースが多く、積み込めば積み込むほど単品回収よりも安く捨てられます。さらに、買取をしている業者であれば、買い取った料金分やすくなるので、よりリーズナブルに捨てられるでしょう。
ガスボンベは消防署に持ち込み処分できる?
ガスボンベ缶を処分するのは、消防署の管轄と思い込んでいる人も少なくありません。しかし、消防署はガスボンベ缶を不用品として回収しているわけではないので注意してください。
ガスボンベ缶を捨てるときは、自治体の処分方法に沿った捨て方もしくは不用品回収業者に依頼する必要があります。
ただし、倉庫や使っていなかった空き家などを整理していて、大量のガスボンベ缶が見つかった場合に、不安であれば消防署に相談することは可能です。火災を未然に防ぐためにも、ガスボンベ缶は正しく処分するように注意しましょう。
中身ありガスボンベの処分手順
不要になったガスボンベ缶を破棄する上で、最も困るパターンが、中身が残っていた場合でしょう。処分するためには、中身を使い切らなければなりません。
まず、中身を空気中に噴射する必要があり、この時周囲に引火するものがあると危険です。必ず、火の気が無い屋外で作業するように心がけましょう。
とはいえ、空気中に放出すると、ガスの臭いが漂って、周辺に迷惑をかけることも考えられます。そんなときは、紙を使ってガスを染み込ませるのも1つの手段です。袋の中に新聞紙をたくさん入れて、そこに向けてガスを放出させてください。中身が確実に空っぽになったら、袋の口を開けて乾燥させます。
このとき、袋の中にガスが充満すると、ゴミに出した際に爆発する危険性があるので気をつけましょう。また、袋に向けて噴射する際も、屋内でするのは危険です。
未使用のガスボンベ缶を空にする際は、屋外の火の気がなく風通しのよいスペースで行うことを念頭に置いてください。
未使用ガスボンベを廃棄したい場合は?
未使用のガスボンベ缶が見つかったけれど、状態が悪い場合や使わないので捨てたいという時も、中身があるガスボンベの捨て方と同様に、中身を空っぽにしましょう。
未使用であっても、屋外で作業する点は変わりありません。周囲に燃え移りやすい素材や火の気が無いことを必ず確認してから、中身を全て出し切る必要があります。
また、未使用で状態が良く、使用期限も長くある場合は、これから使う予定がある人にあげるのも良いでしょう。
ただし、錆びていたりパッキンが劣化していたりするものをあげてしまうと、後になって事故につながる危険性があるので注意が必要です。人にあげる場合は、必ず状態を確認しておくようにしましょう。
ガスボンベの穴は開ける?開けない?
ガスボンベ缶やスプレー缶といえば、従来は破棄する際に穴をあけるのが一般的でした。ホームセンターや百均でもスプレー缶に穴を開ける道具が売られているほどで、未だに穴を開けるのがルールと考えている人も多いでしょう。
しかし、近年は穴を開けずに処分するという考え方に変わってきています。
この理由として、間違った方法で穴を開けてしまうと火災につながることやゴミ収集車内でガスが漏れて事故になる可能性がある点が挙げられます。
自治体によっては、「危険なので穴を開けない」と明記しているところも多いので、意識しておくと安心です。とはいえ、各自治体によって判断が異なるため、把握していない人は自治体に確認するうようにしてください。
ガスボンベを処分する時の注意点3個
1. 中身を使い切る
最も押さえておきたいポイントは、最後まで使い切ることです。中身がある状態で処分してしまうと、大きな事故に繋がりかねません。
また、未使用のガスボンベであっても、全て中身を空にする必要があります。十分に注意をしながら、中身を全て放出させてから処分することが肝要です。
2. 中身を出す時は火気に気をつける
中身が残っているガスボンベ缶を放出する場合は、必ず屋外で作業をするように留意しましょう。また、周囲に火の気があると火災につながるので注意が必要です。
ガスを吸い込んでしまうと健康に害を及ぼす可能性があるため、風通しの良い場所を選ぶことも忘れてはなりません。
3. 全て使い切ったかを確認してから出す
ガスボンベ缶が空になると、降った時に音がしなくなります。ガスが空になったと思っても、降って音がすればまだ残っている証拠です。処分する前に、一度振ってみるようにしましょう。
プロパンガスボンベの処分方法
プロパンガスボンベを破棄する場合は、ガスボンベ缶とは異なり、個人で捨てることは困難です。必ず、高圧ガス保安法に則って処理しなければなりません。
そのため、基本的に販売した業者が処分を行います。自宅にあるプロパンガスボンベを処分する際は、購入した業者に問い合わせましょう。万が一、業者がわからない時は、高圧ガス保安協会に相談することをおすすめします。
ガスボンベ(カセットボンベ)の火災や爆発事件
ガスボンベ(カセットボンベ、スプレー缶)は、時折火災や爆発事件の原因になっています。
2023年1月16日に六本木で爆発火災
2023年1月16日に六本木の7階建てビルの2階で爆発と火災があり、110番通報がありました。男性が2階のオフィスでスプレー缶のガス抜き作業をしていたときに爆発したとのことです。
2023年1月8日に名古屋で爆発
2023年1月8日、名古屋市千種区の集合住宅で火事が発生し、男性が全身にやけどをして病院に搬送されました。救出された男性は「料理をしていた時にカセットコンロに挿していたボンベが破裂した」と話していたとのことです。
まとめ
ガスボンベ缶は、非常に身近なアイテムで、どこの家庭でも見かけるものです。しかし、意外と処分方法がわからず困っている人も少なくありません。正しい処分方法を把握して、事故が起こらないように気をつけて捨てましょう。
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