春から初夏に向けた心地の良い時期、ツバメが飛来する光景が風物詩となっています。縁起の良い鳥としても知られていますが、軒先に巣を作られて困っている方も多いでしょう。
今回は、ツバメの巣を取り除く方法や業者に外注した場合の費用などについて詳しく解説します。
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目次
ツバメの巣の特徴と時期
世界には約80種類のツバメが存在しますが、日本で見られるのはその内の5種類です。日本人の生活に馴染んでいるツバメは、夏に飛来する「夏鳥」と呼ばれています。
北海道から九州まで日本各地で見られ、春から夏が繁殖時期です。そのため、3月から6月後半にかけて営巣します。
ツバメは、雨が当たらず、尚且つ風通しの良い場所を好んで巣を作る点が特徴です。さらに、天敵を避けて人通りの多い場所を選びます。例えば、軒下や駐車場の天井などがツバメの好む場所です。
参考:ツバメが好む家の特徴6個
ツバメの巣は壊すと違法?法律は?
ツバメは野生鳥獣であり、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」に該当します。この法律では、捕獲や卵の採取が禁止されており、子育て中のツバメが出入りする巣の撤去は違法です。
巣の内部をチェックせずに取り除き、万が一卵や雛が入っていれば法律違反になりかねません。この場合の罰則は、1年以下の懲役または100万円の罰金です。
ツバメの巣を取り除く際は、必ず卵や雛が入っていないかを確認しましょう。卵や雛がいた場合は、巣立つまで待つ必要があります。
ツバメの巣の撤去は市役所や行政の許可が必要?
巣の内部に、卵や雛がいなければ、撤去の際に行政の許可は要りません。卵や雛が入っていた場合、法律に抵触するケースもあるため、基本的には巣立つまで待ちましょう。
しかし、状況によっては巣立ちが待てないということも考えられます。この場合は、「鳥獣の捕獲等許可申請」を行うと、ツバメの巣を撤去できる可能性があります。
ただし、申請を出す際は、捕獲者の氏名や職業、電話番号などを明記する必要があるほか、捕獲する場所を図面にしなければなりません。
また、必ず許可が得られるとは限らないため、巣立ちを待ったほうが賢明です。ツバメが巣立つまでの期間は1ヶ月程度なので、暖かく見守ることを推奨します。
ツバメの巣の撤去に必要な道具
雛が巣立ち、自分で巣を取り除く場合は以下の道具を用意しておくと安心です。
・マスク
・ゴーグル
・ゴミ袋
・手袋
・ヘラ
・新聞紙
・脚立
・消臭剤
・ダニ駆除スプレー
・アルコールスプレー
・ほうき
・ちりとり
・デッキブラシ
ツバメは野鳥であり、感染症やアレルギーの要因になる可能性があります。マスクやゴーグル、手袋をせずに作業をすると、体調不良につながるため、必ず防護して作業を行いましょう。
ダニ駆除スプレーがあれば、さらに安心して作業ができます。また、ツバメの巣は高いところにあるケースが多いので、脚立があると便利でしょう。
ツバメの巣を自分で撤去する方法
場所や状況によっては、自分でツバメの巣を取り除かざるを得ないケースもあるでしょう。
その場合、以下のステップで行う手段が一般的です。順を追って紹介します。
ステップ1:防護アイテムを身につける
撤去作業を行う前に、マスクやゴーグル、手袋などの防護アイテムを身につけましょう。
また、皮膚に触れるとアレルギーの要因になる可能性があるため、長袖・長ズボンの着用を推奨します。安全に作業をする上で欠かせない工程です。
ステップ2:ダニ駆除スプレーをかける
ツバメは野鳥であり、ダニを持っている可能性があります。ダニによるアレルギーを回避するため、取り除く前に満遍なくダニ駆除スプレーを散布しましょう。
巣だけでなく、周囲にも撒くと安心です。
ステップ3:ツバメの巣を削り落とす
続いて、ツバメの巣をヘラで削り落とします。落ちた巣をゴミ袋で受け止めるため、2人以上で作業をしたほうが効率的です。
ステップ4:ツバメの巣があった場所を除菌する
ツバメの巣があった場所を除菌しましょう。アルコールスプレーを満遍なく散布すると除菌になります。
また、デッキブラシを使って水で洗い流して、泥や糞を除去しましょう。
ステップ5:回収したツバメの巣を燃えるゴミに出す
回収したツバメの巣は、燃えるゴミに該当するケースが一般的です。指定の日時、場所に燃えるゴミとして出しましょう。
ツバメの巣を撤去する時期
ツバメの巣は、内部に卵や雛がいない時期に取り除く必要があります。一般的にツバメは3月から6月末頃に子育てをするため、撤去作業をする際は雛が巣立った後が適切です。
雛は、1ヶ月程度で巣立ちますが、年に2〜3回卵を産むため、最初の雛が育ったからといって安易な撤去作業は避けましょう。
場合によっては、秋口に産卵するケースもあります。ツバメの産卵を邪魔しないように、必ず内部をチェックしてから作業することが肝要です。
ツバメの巣の作りかけや途中で壊すのは違法?
ツバメの雛が巣立つまで待てないという方は、産卵をする前に撤去する方法もあります。
ツバメが巣を作りかけたら、完成しないように邪魔をするもしくは取り除きましょう。内部に卵や雛がいなければ法律に反することもありません。
ただし、同じ場所に再び巣を作る可能性もあるため、取り除いた後は巣を作られないように工夫することを推奨します。
ツバメの巣を巣立った後に撤去するのは?
ツバメの巣を取り除くのに最適な時期は、雛が巣立った後です。ただし、巣立った直後は上手に餌が取れないことも多く、再び巣に戻る可能性があります。
巣立ち後、数日〜数週間程度は様子を見てから撤去作業をしたほうが無難でしょう。
ツバメの巣を壊すと縁起が悪い?不幸になる?
ツバメといえば、縁起の良い鳥として知られています。ツバメが巣を作った家は活気があふれ、繁盛するという話を耳にした経験がある方も多いでしょう。
こうした背景もあり、ツバメの巣を取り除くと縁起が悪く不幸になると思われがちです。
しかし、ツバメの巣を取り除いたからといって不幸になるという言い伝えはありません。衛生面が気になる場合は、卵や雛の存在だけ気をつけて、巣立ちが完了してから撤去するとよいでしょう。
ツバメの巣の撤去を業者に依頼した場合の費用
ツバメの巣は、個人でも撤去可能ですが、衛生面や健康面が気になる場合は業者に依頼したほうが賢明です。
ツバメに限らず、鳥の巣を取り除く際にかかる費用は1〜3万円程度が相場と言われています。ただし、業者によっては数千円の出張料が追加される可能性があるため注意しましょう。
また、はしごや脚立では届かないような高い位置に巣がある場合も、追加料金が発生します。安心して依頼するためにも、事前に現地をチェックしてもらった上で、見積もりを取ってから依頼するとよいでしょう。
ツバメの巣を作らせないための予防対策3個
1. キラキラしたものを吊るす
ツバメは、キラキラしたものが苦手と言われています。例えば、巣を作りそうな場所にアルミホイルを短冊状にしたものやウィンドスピナーなどを吊るすと効果を発揮する可能性があるでしょう。
また、小さな鏡を吊るしておくのもひとつの手段です。
2. ガムテープを貼る
ツバメは、壁の凹凸を利用して巣を作ります。そのため、表面がツルツルしたガムテープを貼っておくと、ツバメが巣を作りにくくなるため推奨です。
アルミホイルやウィンドスピナーをぶら下げるような場所がないときにも、活用しやすい対処策といえるでしょう。
3. 黒いゴミ袋をぶら下げる
ツバメの天敵のひとつがカラスです。ツバメが巣を作りそうな場所に黒いゴミ袋をぶら下げておくと、カラスと間違えて逃げる可能性があります。
ぶら下げる場所がない場合は、竹竿の先にゴミ袋を引っ掛けて立てかけるだけでもよいでしょう。ゴミ袋が風で揺れるように工夫しておくと、さらに効果的です。
まとめ
今回は、ツバメの巣を撤去する方法を紹介しました。幸せを呼ぶ鳥として縁起が良いものの、軒先に巣を作られると糞の被害に悩まされます。
とはいえ、卵や雛がいる巣は法律上撤去できないので、巣立ちを待たなくてはなりません。巣立ちが待てないという方は、早い段階から巣を作らせない工夫をしましょう。
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