遺品整理

遺品整理業者の選び方と良い業者の見分け方を徹底解説

少子高齢化や核家族化が進む昨今、遺品整理をプロに頼むケースも増えています。それに伴い、業者の数も増加傾向です。全ての業者が優良とは限らず、中には劣悪なサービスを行ったり不当な請求をする業者も見られます。

トラブルに巻き込まれないためには、優良な遺品整理業者を選ぶことが大切です。

今回は、遺品整理業者の選び方を紹介するとともに、優良業者の特徴にも触れていきます。

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遺品整理業者のサービス内容

遺品整理とは、故人が使用していたものや暮らした家を整理し、綺麗にするサービスです。サービス内容は業者によって様々ですが、基本的に不用品と必要なもの仕分けすることから始まります。その上で不用品をリサイクルしたり、適正に処分したりするのが一般的でしょう。

また、故人が暮らした家を綺麗にして売りに出す場合は、リフォームまでを依頼するケースも見られます。その場合、リフォーム工事だけではなく、汚れや臭いまで綺麗にクリーニングする作業も含まれるでしょう。

さらに、亡くなった状況によっては、通常の清掃では対処できないこともあります。その場合、特殊な清掃を手がけることも考えられます。昨今は、パソコンやスマホといったアイテムの処分が必要になるケースも多いので、デジタル整理のスキルも必要です。

単に部屋を綺麗にするだけではなく、不用品の回収・処分、遺品の仕分け、供養など様々な作業を総合的に行うのが遺品整理業者の特徴といえます。そのため、遺品整理業者は作業的なスキルだけではなく、依頼者に寄り添った気配りも問われるでしょう。

遺品整理業者と不用品回収業者の違い

一般的に不用品回収業者は、いらなくなった家具や家電といったアイテムを回収し、リサイクルしたり適正に処分したりするのが仕事です。

一方で遺品整理業者は、不用品回収業者が行う作業に加えて、仏壇や位牌の供養、貴重品の仕分けといった作業も必要となります。

つまり、特筆すべき違いは、「遺品」に関する整理をするかどうかです。不用品回収業者の中には、遺品整理をサービスとして取り入れているケースもありますが、ほとんどの場合、遺品の扱いに不慣れな業者が多いでしょう。

遺品は遺族にとってかけがえのない品で、個人の意志も汲む必要があります。そのため、単に掃除をするだけが作業ではありません。遺族の気持ちに寄り添いつつ、適切に整理ができることが大切です。

悪徳業者の見分け方

これだけ遺品整理業者が増えた昨今、悪徳業者も少なくありません。悪徳業者の多くは、不当な料金を請求したり不適切な処分方法をとったりします。例えば、現場での見積もりを行わない業者は要注意です。

遺品整理は、現場の状況や遺品の量によって料金が異なります。そのため、メールや電話だけの見積もりではどうしても甘くなりがちでしょう。甘い見積もりのまま作業を行い、後になって不当な追加料金を取られるケースが後を絶ちません。

そのほか、ホームページや広告に自社の所在地や連絡先を明記していない場合も注意が必要です。たとえ住所が書かれていても、アパートやマンションの一室が住所になっている場合も気をつけましょう。できるだけ、会社として事業をしっかりと行っている業者の方が、安心して依頼できます。

遺品整理業者の選び方ポイント5個

トラブルに巻き込まれないためには、遺品整理業者を選ぶ際のポイントを押さえておくことが大切です。続いては、遺品整理業者の選び方を5つ紹介します。

1. 遺品整理士の資格を持っている

基本的に、遺品整理に関しては資格や許可が必要ありません。しかし、遺品整理サービスは、遺族にしっかりと寄り添う必要があり、不用品の処分も適切に行わなければなりません。

こうした遺品整理にまつわる知識や気遣いの仕方などを学んだ遺品整理のプロとして「遺品整理士」という資格があります。法律に関する知識やマナーにも長けており、実務だけではなく命に関する意識も高く持っているのが遺品整理士の特徴です。遺品整理士は、遺品整理士協会が認定した資格であり、健全な仕事を遂行することを示します。遺品整理士が在籍している遺品整理業者は、しっかりとしたノウハウを持ち、依頼人にとって頼りになる業者と言えます。

2. サービスが充実している

遺品整理は、単に不用品の片付けをするだけが仕事ではありません。遺品の供養や特殊清掃など不用品回収業者にはないサービスをしています。しかし、業者によって対応しているサービスは異なり、依頼人が望むサービスを必ず手がけているとは限りません。

遺品整理業者を選ぶときには、どのようなサービスを行っているかをしっかりとチェックすることが大切です。また、基本料金に含まれているサービスは何かを把握する必要もあるでしょう。

そのほか、遺品の買取を行ってくれる業者であれば、遺品整理費用の足しにもなり助かります。しかし、処分はするけれど買取には対応していない業者も少なくないので、要注意です。

3. 見積もり内容が明確

遺品整理はある程度費用がかかる作業です。状況によっては、部屋全体の清掃や匂い取りなども必要になるでしょう。こうした特殊な作業は、別途料金が発生することがほとんどです。しかし、事前の見積もりで現場を見ない業者は後から不当な請求をする可能性があります。

そのため、事前に現場調査を行い、明確で詳細な見積もりをしてくれる業者を選ぶことが大切です。見積もり内容が明確であれば、作業内容を精査して本当に必要な作業だけを依頼することができ無駄がありません。また、最終的な支払いが大きく見積もりを外れることもないでしょう。安心して遺品整理の依頼をするために欠かせないポイントです。

4. サービス内容に見合った許可を持っている

遺品整理自体には許可や資格が必要ありません。しかし、遺品整理に伴う作業には許可が必要となるケースもあります。例えば、不用品を回収して処分するためには、一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。遺品整理業者が持っていない場合は、許可を持っている業者と提携している必要があります。

また、遺品の買取をする場合は、古物商許可が欠かせません。許可のないまま買取を行っていると法律で罰せられる可能性があります。こうした許可を持っていない業者に依頼してしまうと、業者だけではなく依頼者も罪に問われる可能性があるので注意しましょう。

5. 接客態度が丁寧

遺品整理は、単なる不用品の処分とは異なります。故人の大切な遺品を整理する時間であり、遺族にとってもかけがえのない作業でしょう。そのため、遺品を任す業者の接客態度が乱雑だと、いくら法律に則った仕事であっても後味の悪い依頼となってしまいます。

気持ちよく遺品整理を行うために、電話やメールでの受け答え、現場調査における態度など、細かくチェックしておくことをおすすめします。不安がある場合は、ネットに書かれた口コミや遺品整理を利用したことのある方の評価を参考にするとよいでしょう。とは言え、結局は人と人の関係になるため、自分自身と相性のいい業者を選ぶことも欠かせません。

安い業者と高い業者の違い3個

遺品整理業者を選ぶ上で、料金設定は誰もが気になるところです。ホームページや広告を見ていると、安い業者と高い業者がいることに気がつくでしょう。これらの違いについて3つ紹介します。

1. 企業努力をしているかどうか

優良業者の場合、企業努力をしっかりすることによりリーズナブルな価格帯を保っているケースがあります。例えば、効率の良い作業をすることで人件費を抑える努力を行なっているところもあるでしょう。また、積み込みスキルを上げることで、無駄な運搬車を使うことなくシンプルにまとめることができれば、運搬費を抑えられます。

そのほか、一般廃棄物収集運搬業許可を持っている業者であれば、自社で仕事を賄うことができ外注に出す必要がないため、リーズナブルな価格設定にできます。

2. 違法行為を行っている可能性

あまりにも安い料金を提示している遺品整理業者は、違法行為を行っている可能性があります。例えば、一般廃棄物収集運搬業許可を持っていなかったり、許可を持つ業者と提携せずに、不法投棄をして処分費を浮かすようにしていることもあるでしょう。また、古物商の許可を持たずに、不要だと受け取った遺品を勝手に販売して居る可能性も考えられます。

遺品整理に関わる料金は業者によって様々ですが、運搬費や人件費といったある程度の相場観を知っておくと、あまりにも安い業者の背景を見抜くことができるでしょう。安いに越したことはありませんが、法外に安い場合は要注意です。

3. 無理な値下げを行っている

遺品整理の費用が抑えられたら嬉しいですが、無理な値下げを行っている業者は注意が必要です。特に、人件費を抑えようとしてスタッフの給料を下げている場合、仕事の質まで下がる可能性があります。給料がもらえないことから、スタッフのモチベーションが下がってしまうためです。

結果的にいい仕事がしてもらえないばかりか、不法投棄や盗難など思わぬトラブルに巻き込まれることも否めません。安い作業費を打ち出している場合、なぜ低い価格で作業ができるかを確認することも大切です。場合によっては、企業努力の場合もあります。背景を知った上で依頼すると料金トラブルに巻き込まれる可能性も低くなるでしょう。

良い業者の特徴

良心的な遺品整理業者は、まず対応が非常に丁寧です。実際、遺品整理はモノだけではなく遺族の心を整理する大切な時間でもあります。また、故人の意思も汲みながら整理をしていく必要もあるでしょう。そうした状況をしっかりと理解した上で、相談から支払い、アフターケアまで依頼者に寄り添った対応を行うことができるスタッフを持つ業者は大変優良です。

また、明確な料金提示も、こうした依頼者に寄り添った考え方の表れと言えます。依頼者にとってお金の問題は非常に大切で、予算内に片付かなかった時のことも考えなければなりません。

遺品整理に関わる作業費用が明確であれば、依頼しやすくなるでしょう。依頼者の立場に立った提案や作業ができる業者を選ぶことが、気持ちの良い遺品整理のポイントとなります。

遺品整理業者の探し方3個

遺品整理業者を探す上で押さえておきたいポイントを3個ご紹介します。

1. 遺品整理士の資格を持っている

遺品整理のプロフェッショナルである遺品整理士の資格を持っている業者は、非常にポイントが高いでしょう。遺品整理士は、実務だけではなく遺族の心にしっかりと寄り添うことができます。

特に、遺品整理は処分方法や供養に関する悩みがつきません。しかし、遺品整理士が在籍していれば、その都度相談することができ、依頼から整理完了まで気持ちのいい作業が可能です。

遺品整理士が在籍するかどうかわからないときは、遺品整理士を認定する遺品整理士協会に相談してみるのもよいでしょう。各地域に存在する遺品整理士を紹介してくれたり在籍する業者を繋いでくれるため、安心して依頼できます。

2. 相見積もりを取る

遺品整理に関わる費用は、業者によって異なります。しかし、人件費や処分費など、ある一定の相場がある費用もあるでしょう。とは言え、依頼者は相場がわからないことも少なくありません。しかし、ひとつの業者ではなく、複数の業者に見積もりを取ると、おおよその金額が見えてきます。

その上で、無理なく良心的な料金を提示している業者を選ぶことをおすすめします。また、料金が似通っている場合は、サービス内容で選ぶことができるでしょう。

3. サービス内容を確認する

遺品整理業者と一括りにしても、サービス内容は様々です。基本的な不用品の整理だけではなく、買取や汚れた部屋の特殊掃除など業者によって対応できる内容は異なります。そのため、遺品整理業者という名称だけで依頼をすると、実際に自分が依頼したかった内容に対応していないケースも否めません。

例えば、不用品を買い取ってもらって遺品整理の足しにしようと考えている場合、買取を請け負っていない業者に頼んでしまうと、別途買取業者に依頼する手間が増えます。また、遺品整理後にリフォームして物件の売却をする場合は、リフォームができる業者を選ぶ必要があるでしょう。

まとめ

遺品整理は、単なる不用品整理とは異なります。遺族にとってはかけがえのない時間であり、大切な遺品を見逃さないための作業ともいえるでしょう。
そのため、遺品整理を依頼する際は優良な業者を見抜く必要があります。

万が一、劣悪な作業をする業者に依頼してしまえば、大切なアイテムを失うどころか、法外な料金をくすね取られる可能性もあるでしょう。ホームページや広告、口コミなどをトータル的に判断して、しっかり見積もりを取った上で依頼することをおすすめします。

  • この記事を書いた人

TRUSTCORP

株式会社TRUSTCORPは、遺品整理・特殊清掃・不用品回収・ハウスクリーニング・樹木伐採などで長年の実績があります。サービス提供地域は、関西地方・中国地方・四国地方。遺品整理士、事件現場特殊清掃士などのプロが揃っています。

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