刺されると危険な虫のひとつがスズメバチです。巣に近づいてしまうと巣を守るために攻撃を仕掛けることがあります。女王蜂が一つの巣を作り上げるので、早い段階で女王蜂を退治するとよいでしょう。
今回は、スズメバチの女王蜂について、大きさや見分け方、駆除の方法などを解説します。
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目次
スズメバチの特徴・生態と寿命
蜂にも様々な種類がありますが、最も大きな寸法の蜂がスズメバチです。
外見は、黄色と黒のマーブル模様で色合いがはっきりしています。他の蜂と比べて防衛本能が強いことから、攻撃性が高い点が特徴です。
庭木や軒下などに営巣する傾向にあり、作り始めは5cm程度ですが、成長すると最大60cmを超えるケースもあります。
巣は、冬を越えて目覚めた新女王蜂によって作られ始め、その時期は4月中旬頃です。
夏になると働き蜂が生まれ、巣作りに参戦するため次第に巣が大きくなります。この頃女王蜂は産卵に専念しており、合わせて働き蜂の数が増えるのも夏が最盛期です。
11月頃に入ると、女王蜂や働き蜂たちは死に至ります。この年生まれた新女王蜂だけが冬を越え、次の年まで生き残る点が特徴です。ただし、巣は一年だけ使用され、翌年に持ち越されることはありません。
スズメバチの大きさと見分け方
蜂にも種類があるように、スズメバチにも多様な種類があります。
寸法が大きく、最大4.5cm程度まで育つ蜂がオオスズメバチです。サイズの小さなキイロスズメバチは、最大2.8cm程度まで育ちます。
スズメバチは、働き蜂とオスバチ、女王蜂それぞれに大きさが異なる点も特徴です。働き蜂は忙しく飛び回る一方で、オスバチは女王蜂と交尾をすることが目的であり、ほとんどを巣の中で過ごします。
また、オスバチにはスズメバチ特有の毒針が無く攻撃しません。
女王蜂は、働き蜂やオスバチよりも一回り大きなサイズになります。柄や色はほとんど変わらないため、一見すると見分けがつきません。しかし、よく観察すると一際サイズの大きな蜂に気がつくでしょう。
また、働き蜂は、巣から出て活動しますが、女王蜂は巣の中で過ごします。ただし、春先に営巣している個体を見かけたら、それは女王蜂です。
厳しい冬を越えて体力が著しく衰えている女王蜂は、比較的おとなしい傾向にあります。
スズメバチの女王蜂の選ばれ方・どうやって決まる?
女王蜂は、オスバチと交尾をして精子を体内に貯めたまま冬を越えます。そして、翌年卵を生むのですが、この時貯めていた精子を卵につけて生まれた蜂が働き蜂です。
一方、未受精の卵からはオスバチが誕生する仕組みになっており、女王蜂は産み分けができるといわれています。
働き蜂の中から、新しい女王蜂が誕生しますが、特別に一匹を選んで育てるわけではありません。
大きな育房で育った個体が女王蜂になることがわかっています。育房とは、幼虫が育てられる部屋であり、働き蜂が育つ育房は女王蜂よりも小さめです。
スズメバチの女王蜂の一生は?6月は?
4〜5月
越冬した女王蜂が冬眠から目を覚ますシーズンです。働き蜂は全て死んでいるため、女王蜂は一匹で新しい巣の場所を探し、営巣の準備を始めます。
6月頃
巣の場所が決まると、営巣を開始します。まだ、働き蜂が生まれていないので、この頃の営巣は女王蜂が一匹で行う作業です。巣作りが進むと、卵を産み幼虫の世話を行います。
7〜8月
幼虫が育って働き蜂になると、女王蜂に変わって営巣や幼虫の世話をするようになります。一方、女王蜂は産卵に専念するため、巣の大きさが育つとともに働き蜂の数がピークに達するのもこのシーズンです。
9〜10月
新しい女王蜂とオスバチが誕生するシーズンです。合わせて交尾が始まり、翌年の産卵に備えます。
11月〜
交尾が始まった頃から営巣は停止し、働き蜂は巣の中で過ごします。その後、11月ごろになると徐々に寿命を終え、巣の中も空になるシーズンです。女王蜂は雑木林などの朽木や土中などで厳しい冬を過ごしますが、古い巣を使うことはありません。
スズメバチの巣作りの時期
スズメバチの女王蜂が冬を越して目覚めるのは4月中旬頃です。日中の気温がおおよそ12〜13℃程度になると活動を始めます。
越冬により体力が衰えた女王蜂は、越冬後2〜4週間程度かけて樹液やアブラムシから出る甘露などを舐めながら体力の回復を図ります。
少し気温が高くなり、16℃を超え始めると、いよいよ女王蜂が営巣を始める時期です。よく晴れた暖かい日を選び、女王蜂一匹で巣作りを始めます。
スズメバチの女王蜂が死んだら?
女王蜂が営巣を始める時期は、働き蜂がいないため一匹で作業を行います。この段階で女王蜂が死んだら、営巣が進められず巣は存続できません。
さらに、働き蜂が生まれ巣が大きくなってから女王蜂が死んでも、同様のことがいえます。
その理由として挙げられるのが、働き蜂は受精卵から生まれない点です。つまり、女王蜂が居なくなれば、オスバチしか生まれません。
オスバチは、巣の中で過ごすだけで、営巣をするわけではないため、自ずと巣の存続ができなくなるのです。
スズメバチの女王蜂は刺さない?
女王蜂は働き蜂よりも寸法が大きいため、刺されると痛いイメージを持つ方も多いでしょう。実は、女王蜂はほとんど人間や動物を刺すことがありません。
女王蜂の大きな目的は、子孫を残し、次の世代へとつなげることです。刺すことによって、女王蜂自体が命を落としてしまえば、子孫を残せません。
本来の目的を果たすためにも、女王蜂は比較的攻撃をしないといわれています。
ただし、人間が巣にイタズラをしたり、巣の近くに行き過ぎたりすれば、刺される可能性があるため要注意です。刺さないからといって、無防備な状態で女王蜂や巣に触れることはやめましょう。
スズメバチの巣で新女王蜂は何匹産まれる?
巣で誕生する新女王蜂の数は、巣の大きさや状況によって一概にはいえません。大きな巣からは、女王蜂とオスバチが数百匹生まれることもあります。
とはいえ、全ての女王蜂がオスバチと交尾がして、厳しい冬を乗り越えられるとは限りません。
さらに、春になると一匹で巣作りをしなければならず、子孫を残すまでにさまざまな試練が立ちはだかります。
そのため、たくさん生まれた女王蜂の中から、ほんの一部だけが生き残り、次世代へと命をつなぐのです。
スズメバチを自分で駆除する方法
ステップ1:道具を用意する
スズメバチを自分で駆除する際は、身を守るための準備が欠かせません。
作業着やゴーグル、軍手を用意するほか、殺虫剤も用意しておきましょう。また、行動が鈍くなる夜を狙って作業するため、懐中電灯も用意しておく必要があります。
ステップ2:巣の位置を確認する
スムーズに作業ができるように、巣の位置を事前に確認しましょう。あまり巣に近づくと刺激するため、巣から2〜3m離れたところから、正確な位置を把握します。
ステップ3:巣に殺虫剤を撒く
日中確認した巣の位置に向かって殺虫剤を撒きます。大きな羽音を立てますが、作業を止めずに2〜3分程度撒き続けましょう。
ただし、危険を感じた時は、すぐに中止する必要があります。この時、懐中電灯を当てると攻撃してくる可能性があるので、点けないようにしてください。できれば、家屋の電気も消して暗闇にしておくと作業しやすいでしょう。
ステップ4:巣を除去する
巣の中からスズメバチが出てこなくなったら、念の為もう一度殺虫剤を撒きます。その上で、巣の中や周りに飛んでいないことを確認して、問題がなければ巣を除去しましょう。
中からスズメバチが出てこないように、巣の入り口を綿などで詰めて、そのままゴミ袋の中に入れます。
スズメバチの駆除を依頼する時の費用
自分で退治できないスズメバチの巣は、無理をせず専門家に依頼したほうが賢明です。蜂の巣の駆除は、蜂の種類によって費用が異なります。
費用の相場は、15,000円程度〜です。ただし、巣の場所や大きさによっても費用が変わるので、事前に見積もりをもらうようにしましょう。
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まとめ
スズメバチの女王蜂は、比較的攻撃性が低く、刺すことはほとんどありません。しかし、女王蜂が営巣を行い、巣が大きくなれば数百もの働き蜂が生まれます。
働き蜂は攻撃性が高く、巣が大きくなるほど退治するのが難しくなるでしょう。春のうちに女王蜂を見かけたら、早めに駆除をすることが肝要です。